Lee Company 設立125周年を記念したアニバーサリーモデルも登場
Lee 2014年秋冬展示会
update: 2014/04/09
2014年秋冬のLeeメンズは1889年、カンザス州サリナで設立されたH.D Lee Companyが2014年で125周年を迎えるにあたり、それを記念したモデル3型が登場した。101プロジェクトより1920年代のファーストジッパーモデル、30年代のカウボーイパンツ、50年代のライダースのデザインを基本モチーフとしたシリーズで、全体的に丈感を今風な短めにし、シルエットもトレンド感のあるテーパードにしているのが特徴だ。
ジェガーズからは経糸染色をスレン染料で行うことによって、色落ちしないエレガントなストレッチデニムを提案。見た目はデニムだが、ストレッチの効いたカラーパンツ感覚で穿きこなせるというアイテムになっている。
「原点回帰」をキーワードにこれまで3代目まで作ったアメリカンライダース。第4世代は現在Leeブランド全体で取り組んでいる“エシカル”要素を盛り込んだ。ウガンダ産オーガニックコットンを使用したり、水を使わず「オゾン」で脱色を行う環境配慮型の洗い加工を施したアイテムを提案している。
レディースからも同様にエシカル要素を汲んだアイテムとしてフェアトレードブランド『ピープル・ツリー』とのコラボレーションし、ストレート、スキニー、スリムテーパード、ペンシルスカートの4型を展開する。
全体的に好調なレディースは秋冬から定番のヘリテイジエディションをリニューアルし、「ヘリテイジ オリジナル」として、主力となるスリムテーパードは股上を修正し、脚長効果を演出。このシリーズでもオーガニックコットンを使用した商品などを展開する。
加えて、Lee伝統のメンズ101ライダースをベースにしたボーイズライクなアイテムを展開する「ヘリテイジ ヴィンテージ」、穿きやすさで人気のジェギンスシリーズよりもしっかりとデニム素材で伸縮性を兼ね備えたストレッチデニムを提案する「ヘリテイジ ラスティック」、ワイドシルエットパンツやフレアースカート、ペンシルスカート、サロペットなど、旬なトレンドを盛り込んだアイテムを揃える「ヘリテイジ シーズン」の3つのシリーズが新たに追加され、アイテム数を増加。
これまで股上浅目の美脚ジーンズやデニム風レギパンを穿いてきた20代後半~30代女性がここにきて「本物のデニムを穿きたい」という思いで店頭に集まってきているとのこと。実際に店頭でも股上深めの商品が売れているという。今回の展示会でも新たに追加されたヴィンテージシリーズ、ラスティックシリーズがバイヤー、スタイリストたちにも好評だそうだ。
(ファッションライター 苫米地香織)