「ビッグジョン」2014年春夏コレクション、
「BIG　JOHN　M3」ではトラウザー型チノが好評、
“ダサかっこいい”スタイルが人気の「WORLD WORKERS」、
大人のパンツ“Weekrobe（ウィークローブ）”が新登場など

update: 2013/10/30

国内向けのコアライン「BIG　JOHN　M3」は前シーズン、素材とパッケージングをリニューアルした。今季は春夏らしい加工やカラーを新しく提案し、日本ならではの手の込んだハードな加工も展開。シルエットでは細身に特化したラインナップの、ヌードレッグ、ニードルレッグ、ストローレッグ、キャロットレッグを打ち出している。

メイン素材は11オンスハイブリッドストレッチデニム。横糸にPu糸とT-400糸を綿でカバーリングした特殊糸を使用することで、ストレッチ性とキックバック性を備えている。カラーツイルにもハイブリッドストレッチを採用しているのも今季の特徴だ。

綿100％のような見え方で色落ち感もしっかり出るリジッド、手の込んだハードなクラッシュ＆当て布などでダメージを表現したリペア風デニム、全体のブラスト加工によりハードな色落ちを表現したフェードブルーデニム、ホワイト×ベージュのストレッチデニムなど、日本の加工場ならではの表現をジャパンウォッシュとして提案。糸の芯を白く残した特殊硫化染めによって、はきこんで色褪せたような加工感のサマーフェードウォッシュでは淡い3色を打ち出している。

好調なのが定番のトラウザー型チノパンツ。細身のウエポンデニムで大人っぽいコーディネートに対応するデニム（1万3000円・税抜き）、細かく上品な千鳥柄と適度なストレッチ性がはきやすいストレッチデニム（1万3000円・同）、そして、光沢のあるストレッチチノを使用し、細くキレイ目にもはけることでヤングに人気のニードルレッグのリジッドデニム（1万円・同）がある。

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「WORLD WORKERS」は、“SUN STRUCK”をテーマに、夏らしいリゾートスタイルでも、ほど良い抜け感の“ダサかっこいい”スタイルを提案している。前々回のシーズン以降、それまでのワークウェアっぽさを減らし、カジュアル色を強め、シルエットも以前より細めになっている。

シームレス仕様の5ポケットデニムも新しいスリムテーパードのフィット感で、80～90年代の古着のようなベタなフェード感を表現していて新鮮だ（1万6000円・同）。淡い色目が特徴のライトオンスデニムを使用した定番シームレスペインターパンツは引き続き人気のモデル、今季はフルレーザー加工でよってヒゲやクラッシュを再現。長年はきこんだような雰囲気の加工色とワンウォッシュを展開している（1万4000円、1万6000円・同）。今回のレーザー加工はパンツだけでなく、シャツのボーダー柄のデニムシャツ（1万6000円・同）やシャンブレーに迷彩柄を表現したボタンダウンシャツ（1万5000円・同）などおもしろい取り組みとして注目、文字を描くことも可能だという。細かい花柄のジャカードで表現した特殊素材のショップコート（2万2000円・同）も目を引いた。

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パンツブランドの「WOLVO（ウォルボ）」では、今季、新しいラインが登場した。7日間を通して、大人の装いを演出する“Weekrobe（ウィークローブ）”だ。想定ターゲットは、25歳～40代のサラリーマンおよび仕事をする人で、大きくは3つのシーンから提案する。

ひとつは、月曜～木曜日のビジネスシーンに向けて、白シャツに合わせたいツータックストレッチチノ（9000円・同）を提案。腰回りにゆとりを持たせると同時に腰帯にストッパーを付け、シャツがずれないような仕様になっており、デスクワークや移動時もストレスフリーではきこなせるシルエットが特徴だ。金曜日の夜を想定したナイトタイムは優雅な大人の時間に装う、ノータックストレッチ（9000円・同）を提案。細身のテーパードシルエットできれいめな大人スタイルを多彩なカラーで展開する。そして、家族や友人と過ごす週末は5ポケットのベーシックデニム（9000円・同）を提案。やや細身のストレートで動きやすく、美脚効果もある。

「WOLVO（ウォルボ）」から新しいラインが登場した。7日間を通して、大人の装いを演出する“Weekrobe（ウィークローブ）”

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「BRAPPERS」の今季のテーマは、“Liquid-ft”。カシミアタッチ、シルキータッチと呼ばれるレーヨンミックス素材により、柔らかさと伸び感をプラスした弾性ポリエステルを微量入れることにより、さらに軽さと涼感をアップさせている。 “やわらかくて穿きやすい”という通り、触った瞬間にそれがわかる、リキッドタッチタイトデニム（1万4000円・同）と、腰回りがゆったりめのリキッドタッチテーパードデニム（1万4000円・同）。着心地満点の柔らかなデニムはいずれも足首の見える丈を提案している。

定番のボーイフレンドシルエットではポップなカラーパンツ（1万3000円・同）をアンクル丈で提案、レーヨン混ライトオンスツイルSTはほどよい肉感ではき心地も抜群だという。同素材は他に、少しエレガンス要素を加えたトラウザー型スキニー（1万4000円・同）や、ショートパンツ（1万円・同）、また、レーヨン混ホワイトデニムのボーイフレンドクロップド（1万4000円・同）も多色展開している。

スウェット感覚ではき心地のいいカーヴィーシリーズでは、カラーカーヴィー（1万5000円・同）はテンセルを入れてさらりとした肌触り、前季から継続中のカーヴィーデニムは中淡色で新色（1万5000円・同）、カーヴィーショートパンツデニム（1万3000円・同）も新色を提案している。

トップスではシャツを提案。テンセル100％でとろみ感たっぷり、大きめのチェック柄シャツ（8900円・同）、綿、麻、テンセル混でシワ加工を施したざっくりシャツ（8900円・同）、光沢感のあるテンセルを使用した柔らかく、着心地のいいライトオンスのデニムシャツ（8900円・同）を打ち出している。

（有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子）