テキスタイルブランドとコラボ
リラックスしたスタイルを打ち出す。
ジョンブル2014春夏企画
update: 2013/10/28
ジーンズを基調としたトータルカジュアルを展開するジョンブルは2014年春夏企画で「チルライフ(ゆったりとした生活)」をテーマに掲げてリラックス感のある着こなしを提案する。メンズラインのテーマはボタニスト(植物学者)。土臭いワークテイストと、植物柄のプリント柄を施したアイテムを打ち出す。レディースはカトレアの花を採り入れ、ニューヨークで働く西海岸出身の女性をモチーフとする。テキスタイルブランド「ノワート」とのコラボレーションを行っており、メンズは先述の植物柄、レディースは夕焼けと朝焼けをモチーフとした柄を開発した。
メンズはシャンブレーシャツとワンウォッシュデニムやスエットパンツというリラックスワークテイストのコーディネイト。珍しいところでは、左右でデザインとパターンが異なるデニムツナギ、デニムシャツ、デニムパンツなどを打ち出す。これは左右パーツでわざわざ異なるデザイナーとパタンナーを起用してそれをつなぎ合わせるという手法を採る。また手捺染で紺無地・黒無地に染めた馬布によるコート、ジャケット、パンツ、エプロンを展開する。
また最高級のリネン素材として知られるハードマンズ社の「ハードマンリネン」を用いた綿麻混アイテムをメンズジャケットとレディースパンツで打ち出す。
レディースは綿麻混素材のフレンチワークテイストのサージパンツやレーヨン麻混の太ストライプ柄のパンツとジャケットなどとともにキャリアイメージのあるカチッとしたテイラードジャケットも展開する。このほか、80年代調のデニムタイトスカートや、白に近くなるまで漂泊を施したブリーチデニムや緯糸にグレーを打ち込んだくすんだホワイトジーンズ、スタッズ付きのデニムウエスタンシャツやデニムのロングスカートなどを提案する。
ジョンブルの2013年7月期の売上高は前年並みの30億7200万円となった。直営店を毎年ジワジワと増やしており、全社売上高で直営店が占める割合は45%にまで伸長した。同社の北川敬博社長は「近い将来、卸売りと直営店の売上比率は半々にしたい」という。
(ファッションライター 南充浩)