デニム新製品を打ち出さず
好調カラーパンツに特化した打ち出しで市場の確立狙う
ブルーワークスカンパニーのブルーウェイ事業部来春企画

update: 2013/10/09

ブルーワークスカンパニーの国産カジュアルパンツ部門であるブルーウェイ事業部は、来春企画でデニム素材の新商品は一切出さず、メンズ・レディースともにカラーパンツに特化した一点突破型の思い切った提案を行う。

ブルージーンズは自社のルーツとなる重要な商材だったが、昨今のブルージーンズ不況と今春夏から自社のカラーパンツが好調に動いていることから、「市場に受け入れられているカラーパンツを一気に拡販し、業界内外での知名度を確立するのが目的。ブルージーンズを再投入するのは知名度を確立してから」という判断に基づく。

メンズブランド「ブルーウェイ」とレディースの「エ・ボワット」は同色・同素材を使用して、カラーの打ち出しを行う。テーマに「旅に出よう」を掲げ、旅やリゾート感覚のある色柄を提案する。

「ブルーウェイ」ではコンパクト糸使いのストレッチツイル素材を使用したテーパードトラウザーをロング丈とショート丈の2型で展開する。色はイエロー、ミントグリーン、サックス、ピンク、ネイビー、カーキ、アイスグレー、チャコールグレーの8色展開で、これと同素材でレディースも展開する。ロング丈は80センチでロールアップして穿く。ショート丈は今夏人気だった膝上丈。

メンズの丈の長さも来春のブルーウェイの特徴だ。これまでジーンズ専業メーカーは裾上げに対応して84センチ丈のパンツを企画の中心に据えたが、昨今のロールアップ人気を考慮してこれを廃止し、76センチ丈を中心として一部商品に80センチ丈を差し込む。またショートパンツは膝上丈のみに絞った。

この同素材で迷彩柄プリント、パームツリー柄プリント、ヒョウ柄プリントのバリエーションを展開する。いずれの柄もロング丈とショート丈をそろえる。

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トラウザーブランド「コントライバンス」ではこれまでカラーパンツが好調だったが、来春の新商品はトレンドの一歩先を読み、メンズ・レディースともに白とライトグレーのモノトーン商品のみを提案し、自社ブランド「ブルーウェイ」「エ・ボワット」との棲み分けを図る。しかし、単純な無地の白とライトグレーのパンツではなく、白、ライトグレーともに同系色で迷彩柄プリントを施すことや、裏地にペイズリ―柄プリントを施すことで表には薄く柄が浮かびあがるなどの手法を採り入れる。また無地商品には一部分が破れるような激しいビンテージ加工を施す。

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レディースの「エ・ボワット」はメンズと同素材のコンパクト糸使いストレッチツイルのカラー無地と柄プリントを展開する。いずれもロング丈とショート丈。また腰回りにややゆとりがあり、裾が細くテイパードする「コンフォートパンツ」では無地のカラーが５色とオーナメント柄プリント３色を打ち出す。定番スキニーパンツではデニム生地の抜染めプリントとチェック柄を提案する。

（ファッションライター　南充浩）