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グンゼが「KIREILABO」のメディアセミナーを開催
“ランジェリー愁訴”を払しょくする肌着を企画

update: 2013/06/24

セミナーで「KIREILABO」のコンセプトを 説明する後藤直子レディスMD部長

セミナーで「KIREILABO」のコンセプトを
説明する後藤直子レディスMD部長

グンゼがこのほど、エイジング世代の肌着ブランド「KIREILABO」(キレイラボ)のコンセプトや商品を紹介するメディア向けのセミナーを大阪で開催した。東京では過去に同様のセミナーが企画されたが、大阪では初の開催だ。

“オトナ思春期”を提案

2013年春夏の新商品「KIREILABO」の 「肌あたりやさしい縫い目0」

2013年春夏の新商品「KIREILABO」の
「肌あたりやさしい縫い目0」

「KIREILABO」はエイジング世代――40-60代の更年期に当たる女性を対象にした肌着ブランド。女性ホルモンの減少と共に、体質が変化し、肌着に対する感覚も変わってくることに着目した。中でも「見落とされがちなのが肌の知覚過敏」(グンゼ アパレルカンパニー インナーウエア事業本部、後藤直子レディスMD部長)だという。乾燥し、肌組織が脆弱化して知覚が過敏になることによって、今まで感じなかった肌着への違和感を覚えるようになるという。グンゼではこういった肌着に対する違和感を「ランジェリー愁訴」と呼ぶ。研究の結果、低着圧のランジェリーがこうした「ランジェリー愁訴」を軽減することを突き止めた。

同社が独自に調査した結果では、40代で下着に違和感を覚える人が56%と過半数を上回った。「KIREILABO」はこうした40代以上の女性へ向けて、着やすい機能肌着を提案する。「女性の下着は実用の時代、補正の時代、ハイテク素材の時代を経て、これからは着心地の時代を迎える。低刺激・低着圧で蒸れにくく動きやすいという条件を兼ね備えた『KIREILABO』は、着心地の時代に適している」(後藤部長)という。

「KIREILABO」では、40-60代の更年期を新たに「オトナ思春期」と命名。第2の人生を楽しむ大人の女性へ向けて、更年期のネガティブなイメージを払しょくする提案を始めている。

働く女性の支援も視野に

「重要な縦糸は“女性のQOL”の向上」だと語る 児玉和社長

「重要な縦糸は“女性のQOL”の向上」だと語る
児玉和社長

セミナーでは、2013年春夏シーズンの新商品も紹介された。その1つが、「肌あたりやさしい縫い目0(ゼロ)」。低着圧で接着仕様を採用するなど肌あたりを向上させたブラジャーと、無縫製のショーツで、脇やお腹周りなど、着圧が気になる部分の縫い目を無くして肌への刺激を軽減した。素材はレーヨン(50%)と綿(40%)を主体にし、ポリウレタン(10%)でストレッチ性を持たせた。

児玉和代表取締役社長は「KIREILABO」について、「企業が変えてはいけないもの=経糸と変えていくべきもの=緯糸の両方を含んでいると思う。重要な縦糸は“女性のQOL”(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)向上だ。女性のライフスタイルを支援する肌着になると思う」と語った。また白井文取締役も、「単に肌着の提案に留まらず、働く女性の支援や元気になるための一助になればと考えている」と今後の展開に期待を寄せる。

今年9月の展示会を目途に、更年期世代の女性を支援する目的で情報発信する団体「オトナ思春期コンソーシアム」を設立する予定。現在、賛同してもらえる企業や団体を募っているところだ。後藤部長は「関連の情報発信が主な活動内容。NPOなどと提携しながら、商品を通じて宣伝活動を展開したい」と抱負を語った。

(樋口尚平)

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