アングル 2013年秋冬シーズン
「エアメリー」で冬の定番を進化
update: 2013/04/30
肌着専業メーカーのアングルは2013年秋冬シーズンで、主力商材の1つ「エアメリー」において冬の定番品を強化する。吸湿発熱機能を持った裏起毛生地や、抗菌・消臭加工「ポリジン」加工を施した商材を投入する。
天然素材・肉厚生地へ回帰の動き
12年シーズンから天然繊維への回帰が見受けられるようになった。12年秋冬では、「エアメリー」のウールタイプが一番よく売れたという。11年秋冬シーズンでは、肉厚で保温機能を持ったウールなど天然繊維の注目度が高まった。13年秋冬シーズンでは、肉厚、保温機能を重視した商品を重点的に企画した。
「エアメリー」の裏起毛肌着は保温力が従来の1.5倍に向上している。吸湿発熱機能は合繊を使わず、綿が本来持っている発熱機能を利用。12年秋冬シーズンからレディス企画で先行展開しているアイテムだ。
レディスインナーにおいても、天然素材に力を入れる。ウール100%の天竺・ストレッチと、マイクロアクリルとウールを混紡したタイプを企画・提案した。また、保温機能を持つボトムスの集積売り場も提案する。
グループの富士紡ブランドも展開スタート
13年秋冬シーズンから、グループ会社のフジボウアパレルが企画・生産するブランドの卸展開を始める。新たに取り扱うブランドは「ロモス」「B.V.D.」「J プレス」。アングルが百貨店チャネルを得意としているため、量販店が主体だったフジボウアパレルの商材を百貨店の新規販路へ拡販する狙いがある。
今後、フジボウの工場を活用するなど企画面での相乗効果を拡大していく方針。グループ力を発揮して、シェア拡大を進める。
(樋口 尚平)