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複合商業施設「グランフロント大阪」がオープン
初年度売上高400億円、2,500万人の来場者数を目指す

update: 2013/04/24

「グランフロント大阪」。 大阪駅側から見た南館部分

「グランフロント大阪」。
大阪駅側から見た南館部分

大阪・梅田の北ヤード再開発事業で工事が進められていた複合商業施設「グランフロント大阪」が4月26日、開業を迎える。266のテナントを擁する店舗面積が約44,000㎡の商業棟をはじめ、情報発信・交流の場を提供する「ナレッジキャピタル」、ホテル「インターコンチネンタル大阪」、分譲マンション「オーナーズタワー」で構成する。

北館まで徒歩数分、アクセスしやすい立地

新業態やフラッグシップも出店。 写真は南館地下1階の「BLISS POINT」

新業態やフラッグシップも出店。
写真は南館地下1階の「BLISS POINT」

JR大阪駅の立体改札口からペデストリアンデッキ(高架型歩行者通路)で連絡する「グランフロント大阪」。駅側に近い棟が南館だ。その北側に同じくペデストリアンデッキで連絡する北館がある。北館の下層階が「ナレッジキャピタル」。「インターコンチネンタル大阪」とも連絡している。

内装は照明の配置や壁の色などに配慮が見られ、感度が高く仕上がっている。当初、駅からのアクセスの悪さを懸念するテナントも存在したが、北館の奥まで徒歩数分でたどり着くことができる距離感で、来館客の回遊性に問題はなさそうだ。

南館2階部分の通路。 吹き抜けと感度の高い内装

南館2階部分の通路。
吹き抜けと感度の高い内装

北館・南館の商業棟には、日本初出店の「ザラ・ホーム」や「ビームス」「ユナイテッドアローズ」など旗艦店舗、19業態が出店。おしなべて百貨店や関西のショッピングモールで展開していない新規テナントが多い。周辺施設からの移設組や、梅田地区に既存店を残したまま新たに店舗を構えるテナントもある。

イメージは六本木の「東京ミッドタウン」

北館1階。 日本初出店の「ZARA HOME」

北館1階。
日本初出店の「ZARA HOME」

いくつかのテナントに取材したところ、東京にある既存施設で最もイメージが近いのは「東京ミッドタウン」という意見が大勢を占めた。1店舗当たりのスペースが比較的広く(20坪規模が多い)、内装・テナントともに高感度な雰囲気・商材が「ミッドタウン」のイメージと重なるらしい。広い庭園がある点も共通している。テナント総数は「グランフロント大阪」の方が多い。


南館3階。 ユナイテッドアローズが手掛ける関西初展開の「Steven Alan」

南館3階。
ユナイテッドアローズが手掛ける関西初展開の「Steven Alan」

同施設に出店するあるファッションブランドの社長は、「施設や店舗の完成度は高い。ソフト面(=人的なスキルアップ)の向上に時間がかかるのでは」と語った。店舗オペレーションの改善が急務だと考えられる。

ゴールデンウイーク前のグランドオープンになんとか漕ぎ着けた同施設。当面は大変な混雑が予想される。こうした来館者をいかに固定客へ変えられるかが当面の課題だろう。

南館3階。 ビームスの新業態「B:MING LIFE STORE by BEAMS」

南館3階。
ビームスの新業態「B:MING LIFE STORE by BEAMS」

(樋口 尚平)

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