無地ベーシックラインを新規投入
両面選針編み機で編んだブロック柄
吉村ニット「Yoshi Yoshi by pj」
update: 2013/03/21
ニット製造業の吉村ニット(本社・岐阜県本巣市)はニットを中心としたミセス向けトータルブランド「Yoshi Yoshi by pj」の2013秋冬企画で、これまでとは打って変わったダークトーンを打ち出す。また同ブランドのトレードマークだったプリント柄をやや控え、無地調アイテムやニードルパンチ加工などを使って新たな表現を採り入れた。これは、秋冬のトレンドがダークトーンに流れる傾向にある上に、ブランド開始から10年以上が経過したためで、従来顧客への目新しい提案を目的とする。
今回新たに投入するアイテムはハイテンションのラッセル編み地を使ったレギンスパンツ。ダークトーン迷彩柄のプリントを施す。ウエスト部分が強力なゴム編みとなっており、通常のレギンスよりもフィット感を高めた。価格は1万9000円。
またニットでは日本に2台しかないという両面選針編み機で編んだ変形ブロック柄のニットを打ち出す。プリントでもジャカード編みでもない柄作りを披露する。このほか、平形の中空ナイロンのスラリット糸で編んだ軽量ニットを展開する。
今回から新たに登場するのは、無地のベーシックライン。ブランド開始から柄物とデザイン変化物で強く推し進めてきたが、表現に幅を持たせるために導入に踏み切った。無地で少しだけシルエットに変化を持たせたセーター、カーディガン、アンサンブルなどを展開する。
(ファッションライター 南充浩)