「主力品番」を絞り込んで奥行きを持たせる
中白の製品染めカラーパンツにも注目
ブルーワークスカンパニー、ブルーウェイ事業部今春夏企画
update: 2013/01/28
ブルーワークスカンパニー・ブルーウェイ事業部は国産のメンズ・レディースのカジュアルボトムスで今春夏企画から、「主力商品」と決定した品番について売り減らしの体制ではなく、在庫に奥行きを持たせ、小売店へ期中フォローできる仕組みへと移行させる。
近年の衣料販売不振を受けて、各メーカーは在庫を持たない売り減らし体制を強化している。そのため、小売店側からすれば期中に追加補充することができない事例が増えている。それに対応するため、限られた品番に奥行きを持たせる。同社の今春夏「主力商品」は次の通り。
メンズの「ブルーウェイ」では、インディゴ染の縦糸を用いたブロークンオックス生地のクロップドパンツとフルレングスパンツ。緯糸は白なので、千鳥格子のようなチェック柄になる。そこにオーバーダイを施して全5色展開となる。このほか、綿麻プリペラ素材を使用した製品染めのカラーパンツ。これは製品染めでありながら、繊維の中心部分が白いまま残る「中白」であるため、穿きこむと色落ちする。価格は1万2600円。麻100%の製品染めショートパンツもある。
レディースの「エ・ボワット」はゆったりシルエットのボーイフレンドジーンズとタイトストレートジーンズをリニューアルする。2つの品番はシルエットと洗い加工以外はほぼ同じディテールで、腰裏に花柄プリント生地をあて、パイピングを施す。フロント部分のファスナー地には蛍光のレモンイエローを使用する。こういうちょっとしたディテールが女性仕様だという。ボーイフレンドジーンズにはベーシックな洗い加工を、タイトストレートには縦筋の入った洗い加工を施す。
また昨年秋から人気が高まっている明るい色彩のカラーパンツでは軽量ツイルを使用したボーイフレンドシルエットを打ち出す。全4色で10290円。さらにトレンドとして注目を集める大ぶりな花柄パンツも提案。こちらはタイトストレートシルエットとなる。
メンズのセレクトショップ向けパンツブランド「コントライバンス」はカラーの細身ストレッチトラウザーの色展開を変えて継続する。また斜めポケットの5ポケットストレッチパンツはこちらも色落ちする中白の製品染めを施す。
(ファッションライター 南充浩)