豊明が手掛ける京都デニム、「ライフスタイル展」を開催
大阪の家具ブランド「BRIDGE WORKS」と協業
update: 2018/12/19
《ファッショントレンド情報》
京都デニムを手掛ける豊明(京都市、桑山豊章デザイナー・代表取締役)が12月10日から16日までの1週間、大阪の家具ブランド「BRIDGE WORKS」(大阪市西区南堀江)と協業して、「ライフスタイル展」を開催した。デニムを日常品に採り入れた製品のほか、代表取締役の桑山豊章デザイナーによる京友禅染めのワークショップも開催した。
京友禅染めのワークショップも実施
同社は京友禅染めをデニム生地に施した「京都デニム」を基軸に、様々な日用品に使用して、新しいライフスタイルを提案している。企画する商品はジーンズをはじめ、椅子やカバン、小物雑貨、縫いぐるみなど多岐にわたる。
今回のイベントは、デニムを通じ染め文化の継承を目指す「京都デニム」と、産地や職人とエンドユーザーをつなぐ役割を目指す「BRIDGE WORKS」とのコンセプト──良いモノを長く愛用してほしいという点が一致し、実現した。
「BRIDGE WORKS」の店内にコーナーを設け、京都デニムの製品を展示・販売した。また最終日の16日は、豊明の桑山デザイナーが来店し、来店客が京友禅染めを体験できるワークショップを開催した。
京友禅染めとデニムを融合した京都デニムを発信する狙いについて、桑山デザイナーは、「かつての日本の日常には、京友禅などの芸術品が普通に存在していて、皆がそれを楽しんでいた。こうした古き良き伝統の良さを再認識してもらえる“きっかけ”作りにしたい」と説明した。
今後も、大量生産の既製品とは一線を画する個性派のデニム製品の発信を続ける。今後も、「京都の染色と堀江の家具」という、地場産業同士の連携により、関西の手仕事や伝を、新しい形で発信していく計画だ。
(樋口尚平)