展示会レポート
グンゼ 2016年秋冬展
メンズ、各ブランドで差異化商品を展開
update: 2016/03/28
グンゼの2016年秋冬展示会。メンズカテゴリーにおいて、16年秋冬シーズンは各ブランドで差異化商品を展開し、差別化を推し進める。「ボディワイルド」ではカジュアルウエアを企画して、アイテムに幅を出す。「YG」では“カットオフ”(断ち切り)モデルを強化する。
強化アイテムを設定、メリハリを付ける
ヤング層を対象にするメンズインナー「ボディワイルド」では、新たにカジュアルウエアを展開する。インナー、トップス両方に使えるリラクシングウエアと、リラクシングパンツを企画した。「YG」では、襟や袖先を“カットオフ”(断ち切り)に加工したモデルを重点的に拡充する。主に百貨店販路で展開する「SEEK」で徐々にニーズが高まっていた“カットオフ”モデルだが、「YG」でも新しいニーズの取り込みを進める。
15年秋冬シーズンに全面リニューアルした「快適工房」。団塊世代のアクティブシニア層向けに、シーズン商品を提案する。生地に“空気の層”を設けた「三重暖層構造」による保温機能が特長の断熱保温モデルを新たに投入する。デッドエア層が衣服内の急激な温度変化を和らげる。
保温をベースにした秋冬向けのシーズン商品では、「WONDER WARM」(ワンダーウォーム)を新たに企画した。従来のポリエステルの約2倍の嵩高性・軽さのある中綿素材「WONDER WARM」を採用した。肩部や背中部分に「WONDER WARM」素材を内蔵、見た目でも暖かさを演出している。
レディス、注力品を展開
レディスインナーにおいてもメンズ同様、各ブランドで注力品を展開する。「トゥシェ」はノンワイヤーブラ「フューチャーブラ」を強化する。9層構造でできており、柔らかさとホールド感を両立している点が特長だ。
「キレイラボ」では、肌触りのいい大人向けインナーの提案を重視する。縫い目のない「完全無縫製シリーズ」が強化アイテムの1つだ。そのほか、女子のティーンエージャー向けインナー「ピスカピスカ」では、“カットオフ”タイプのアイテムを新たに展開する。
また、「トゥシェ」のレッグ商品では、機能性を切り口にしたプレーンストッキングを強化する。緻密な柄物など、新しいトレンドの発信にも力を入れる。
(樋口尚平)