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展示会レポート
紳士服専業メーカー
ロンナー 2016年秋冬展
市場のカジュアル化意識、ジャケットの新モデルを企画

update: 2016/02/22

「J∞QUALITY」の第1号スーツ

「J∞QUALITY」の第1号スーツ

紳士服専業メーカーのロンナー(大阪)は2016年秋冬展で、昨今の市場のカジュアル化意識し、ジャケットの新モデルを企画・提案した。いわゆるアンコンジャケットで、風合いの柔らかい素材を使用した。主力のスーツではトレンドを意識した「ブルーステッチ」カテゴリーが主力に成長してきた。

暖冬の15年秋冬は堅調に推移

スーツを主体に展開している同社の15年秋冬シーズンは前年比をクリアした。暖冬の影響が大きかった15年秋冬シーズンは、コートなどアウター関連が少ないこともあり堅調な推移だった。特に関西圏の売り場が健闘したという。

カジュアル化を意識した 新企画のアンコンジャケット

カジュアル化を意識した
新企画のアンコンジャケット

16年秋冬展では、同社が認証を受けた一般社団法人の日本ファッション産業協議会が推進する「J∞QUALITY(ジェイ クオリティ)」の第1号の製品を企画・提案した。レギュラーラインのスーツで、「デザイン、生地、縫製を併せると高級感が全然、違うという点をアピールしたい」(柴田耕作 社長)と抱負を語る。

主力のスーツラインでは、ヤングマインドやトレンドを反映した「ブルーステッチ」が全体の約65%を占めるまでに拡大・成長した。スリーピース・ダブルの着こなし・スタイルが増えている。従来モデルの「ジャパンクラシック」は約35%の構成比率だ。生地の色柄はグレーが人気だったが、最近は紺色に移行しつつあるという。

ジャケットでは、風合いの柔らかい生地を使用したアンコンジャケットを企画した。市場のカジュアルニーズを意識したモデルだ。「英国など世界的にカジュアル化の流れが見受けられる。テーラードメーカーとして何が提案できるかという課題に対し、答えを出す必要があった。その答えがこの新しいジャケット」(柴田社長)だった。

新しいジャケットは国産がメーンで、上代価格は5万8,000-6万8,000円で専門店などでは平均的な設定。全体的には円安の影響で舶来の生地値が上昇しているため、スーツにおいても上代設定は徐々に上げている状態だという。                                  

(樋口尚平)

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