オンワード樫山、レディスブランド「23区」
新コンセプトショップを大丸心斎橋店「本館」にオープン
update: 2019/09/30
(店頭レポート)
オンワード樫山が9月20日、大丸心斎橋店「本館」内に、同社が展開するレディスブランド「23区」の新コンセプトショップ「23区 SHINSAIBASHI」の1号店を出店した。同日、建て替えオープンした大丸心斎橋店の開店に合わせ、初出店した。MD構成を替え、インポート品やセレクト商材を増やして、ライフスタイル型のショップに改めた。
女性の“ライフスタイル”を意識した新しい品揃え
「23区 SHINSAIBASHI」ショップのコンセプトは、「世代を越えて、時代を越えて、広く永く愛されるシンプルで上質、心地よい服」。キーワードは、“初めて会う”“ここでしか会えない”。大丸心斎橋店「本館」の5階──自分らしさ・自然体を大切に上質なライフスタイルを提案するフロアに出店する。
同ショップの売り場面積は約118㎡で、従来型のショップと比べ倍増した。品揃えは、オリジナル品が50%、インポート品が30%、ライフスタイルを意識したグッズが20%。セレクト品の中には、バッグ・アクセサリー・シューズを中心に、海外ブランドと協業したダブルネームの商材も含んでいる。
周囲には「アンタイトル サロン」「ロートレアモン」「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ」「マーガレット・ハウエル」など、大人の女性を対象にしたブランドが軒を並べる。また、グループブランドの「グレースコンチネンタル」も出店している。大丸心斎橋店の方針で、新しい「本館」は1店舗当たりの面積を比較的広く取り、ブランドの世界観を演出・発信することに重点を置く。「23区 SHINSAIBASHI」もこうした同館の新しい方針に合致している。
仏・パリで扱う「押し花」も販売
取り扱う商材の種類は、主力のアパレル類──フォーマル、カジュアル、ニット、パンツをはじめ、服飾雑貨類──シューズ、スニーカー、レザーバッグ、帽子などを幅広く展開する。
新しい試みが、フランス・パリのインテリアショップで販売されている「押し花」(ドライフラワー)の“アートワーク”。色々な種類の草花を「押し花」に加工し、額縁に入れたインテリア商材だ。以前、アロマや骨格診断など、ライフスタイルに関連するコンテンツを提供してきた実績がある同ブランド。「23区」ブランドの世界観を発信する新しい商材として、新たに販売する。
元々はキャリア層を中心とした同ブランドだが、今後は基軸のキャリアに加えて、大人の女性にも幅広く発信していく。オウンドメディア「MY STANDARD」も活用する方針だ。同メディアでは、女優の中村アンと「23区」が協業したニットを販売する。
(樋口尚平)