阪急うめだ本店「デニムセレクション」
客層が拡大、主力のジーンズが好調な推移
update: 2019/08/09
阪急うめだ本店3階のジーンズ関連の自主編集売り場「デニムセレクション」が好調だ。昨年の2018年度も売り上げ、客数ともに前年を上回り、今シーズンも好調を持続している。主力の40代前後に加えて、30代の若い世代の利用が増えていることもプラスに働いている。
商材の核になっているパンツアイテム
同売り場は3階レディスフロアの一角にあり、周囲はモード系の高感度レディスブランドが軒を連ねている。2016年のスタート時から、フロア全体の買い回りを念頭に置いたMD構築を心掛けてきた。ジーンズを主体にしたスタイリングを提供する自主編集売り場に位置付けている。
売れ筋のジーンズブランドは、「レッドカード」や「ヤヌーク」「アッパーハイツ」「マザー」など。各ブランドの持ち味が明確なため、うまく住み分けできているようだ。コーナーの体裁で展開する「ディーゼル」「AG」「ジースターロウ」「リーバイス」も安定しているという。中でも「ディーゼル」が人気ブランドだ。
シルエットのトレンドは、昨年後半ごろから、徐々にストレート系へ移行しているようだ。“太すぎず、細すぎない”バランスのとれた太さのシルエットを持つジーンズが支持を集めるようになってきた。ファッショントレンドにおけるボトムスのシルエットが、こうしたストレート系に振れている背景も関連しているようだ。
ストレート系のトレンドを採り入れた商材を求めて、30代を中心とした若い世代の利用も増えている。従来の主要顧客の年齢層は、30代後半から40代前半がメーンだった。サイズ展開を充実させていることもあり、20代女性の利用も散見されるという。
今後の強化ポイントは、「支持されている商材をきちんと品揃えしていくこと」(吉田寛子バイヤー)。主力のジーンズ――パンツアイテムの品揃え・サイズ展開を引き続き、充実させていく。
(樋口尚平)