阪神梅田本店「第3回デニム博」
出展ブランド数が7つ増加、18ブランドに拡大
update: 2017/09/18
《イベントレポート》
阪神梅田本店が9月13日から19日の7日間、同店8階の催事スペースで「第3回デニム博」を開催している。毎年1回の開催で、今年は3回目を迎えた。来店客から好評を得て、売り上げも順調な推移だという。出展者数も初回に比べて、3倍に増加した。
売り上げも増加、幅広い客層を呼び込む
国内のジーンズ市場は競合が増えたこともあり、かつての専業メーカーが苦戦傾向にあるが、阪神梅田本店ではかねて、ジーンズの自主編集売り場「ジーンズハウス」を展開していることもあり、女性を中心にしっかり顧客を取り込んでいる。「デニム博」はこうした素地があった同店において、さらにジーンズやデニム関連商材の魅力を、エンドユーザーに知ってもらいたいという思いから企画された。
今回のデニム博では、「with DENIM~毎日をデニムと暮らそう~」というテーマを設定している。ジーンズがトレンドアイテムになり、ラグジュアリーブランドでも当たり前のように扱われるようになったが、日常シーンでも活躍できることを提案する狙いがある。
出展ブランド数は前回から7つ増え18ブランドに拡大した。デニムの聖地と言われる岡山の「児島ジーンズストリート」からも新たに2店が出展した。ジーンズやジャケットなど、デニム生地を使った様々な製品を扱う関連ブランドを集積した。「5inch」など、デニム生地を使ったバッグ類や帽子を製作しているブランドもある。
情報交換の貴重な場に
第3回目の売上推移は好調だという。来場者から好評を博しているようだ。1回目に比べ出展規模が3倍に拡大し、売上規模も3倍に増加した。前述の自主編集売り場「ジーンズハウス」では、ミッシー・ミセス層が中心顧客だが、デニム博では若い世代の女性や男性客も多く訪れているようだ。18ブランドという規模感、限定アイテムを扱っている点も、広く支持を集める原動力になっているらしい。
このデニム博は、来場するエンドユーザーだけではなく、出展するブランド側にも有益なようだ。来場者は直接、作り手と話すことができるし、ブランド側はエンドユーザーの生の声を直接、聞くことができる。ある出展ブランドの担当者は、「お客さんのひと言が次の商品企画に活かせる。色々、気付かされることがある」とそのメリットを説明する。
デニム博は19日まで開催されている。同店では、「ジーンズ市場は少しずつ、回復の兆しが見え始めているのでは」と分析している。今後もこうしたイベントをきっかけに、デニム関連商材の魅力をエンドユーザーに伝えることに力を入れる。
(樋口尚平)