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INDITEX社、2021年1月期 第2四半期
コロナ禍の影響で減収、損失を計上

update: 2020/09/17

INDITEXの2021年1月期第2四半期は減収、 損失計上に(画像は決算説明資料から抜粋)

INDITEXの2021年1月期第2四半期は減収、
損失計上に(画像は決算説明資料から抜粋)

「Zara」や「Bershka」などカジュアルアパレルを展開するINDITEX(インディテックス)社の2021年1月期 第2四半期(2-7月)の連結決算は、コロナ禍の影響で大幅な減収となった。損益面では、売上総利益(粗利)が減少したほか減価償却費がかさんだ影響で、営業損失を計上するに至った。

ほぼ全店舗が営業再開、オンライン販売は74%増に

2021年1月期第2四半期 財務数値一覧(表1)

2021年1月期第2四半期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、80億3,300万ユーロ(約9,960億9,200万円、1ユーロ=124円で換算)、37.3%減。売上総利益率(粗利率)は56.2%(0.6ポイント減)と減少した。販管費率が増加したほか、減価償却費がかさんだため、営業損失1億9,800万ユーロ(約245億5,200万円、同)を計上するに至った。ただ、EBITDA(減価償却前税引前利払前利益)は14億8,600万ユーロ(約1,842億6,400万円、同)、56.9%減で黒字を確保した(表1を参照)。

業態別の売上高では、主力の「Zara」(ザラ)が55億3,200万ユーロ(約6,859億6,800万円、同)、37.8%減で売上収益と同率の減収となった。「Bershka」(ベルシュカ)は6億9,200万ユーロ(約858億800万円、同)、35.9%減。「Massimo Dutti」(マッシモドゥッティ)が4億9,000万ユーロ(約607億6,000万円、同)、41.9%減で最も下げ幅が大きかった(表2を参照)。

2021年1月期第2四半期 業態別売上高(表2)

2021年1月期第2四半期
業態別売上高(表2)


販路別では、オンラインの売り上げが前年同期比74%増と大幅な増収となった。コロナ禍の影響で3月途中から店舗の閉鎖が急速に増加した。4月は約90%の店舗が閉鎖に追い込まれた。5月の半ば以降は営業再開が進み、6月途中から7月にはほぼ全店が営業するようになった。

期末の店舗数は7,337店(132減=期首との比較)。「Zara」が2,133店(9減)、「Zara Kids」が116店(12減)、「Zara Home」が580店(16減)。「Bershka」が1,086店(21減)。

下期(8月以降)の売り上げは前年の約90%で推移している。オンラインの売り上げは引き続き好調な推移だ。今後もオンラインの販売網を拡大する計画だ。上期(第2四半期)はアルゼンチンやペルー、ウルグアイ、パラグアイなどでオンライン販売を開始した。2022年度にはオンラインの売上比率を25%にまで高める目標を立てている。                                 

(樋口尚平)

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