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しまむら、2020年2月期 第2四半期 連結決算
減収するも、粗利率の改善で微増益に

update: 2019/10/04

2020年2月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2020年2月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

カジュアル衣料「しまむら」などを展開するしまむらの2020年2月期第2四半期(3-8月)の連結決算は、天候不順などの影響で減収したが、在庫の管理の強化などで売上高総利益率(粗利率)が改善したこともあり、微増益だった。主力の「しまむら」業態は5.0%減の減収。業態間で売上実績に凸凹があり、評価が難しい決算となった。

「しまむら」が苦戦、「アベイル」「シャンブル」が堅調に推移

連結売上高は、2,643億9,300万円(4.1%減)の減収。主力の「しまむら」が苦戦した。婦人服を中心に、在庫を調整する体制が確立したこともあり、粗利率は33.3%(1.0ポイント増)と改善した。販管費率は28.1%(0.8ポイント増)と増加した。営業利益は、143億5,500万円(0.3%増)と微増益。経常利益は、為替差損1億9,800万円の計上などが影響し、145億9,300万円(1.0%減)と微減益に至った(表1を参照)。

2020年2月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

2020年2月期 第2四半期
部門別売上高(表2)

業態別の売上高は、「しまむら」が2,041億2,400万円(5.0%減)と苦戦した。主力の「婦人衣料」が676億4,600万円(4.5%減)と減収したほか、「インテリア」(110億5,300万円、3.0%増)を除き、各アイテムが減収に至った。「肌着」が494億4,600万円(3.0%減)、「紳士衣料」が190億7,500万円(8.7%減)だった(表2を参照)。

「アベイル」業態は上期に約100店において、コーディネート提案や演出力を高めるための売り場改編を実施した。売上高は256億4,900万円(0.6%増)と微増収だった。「バースディ」は265億9,300万円(0.8%減)と微減収に至った。「シャンブル」が49億6,900万円(0.4%増)と微増収だった。

財務面は良好な状態を維持

期末の総店舗数は、2,206店(出14、退13)。「しまむら」業態は1,432店(出7、退3)。「アベイル」が320店(出1、退1)、「バースディ」が289店(出6、退1)、「シャンブル」が93店(退4)。

売り上げは伸び悩んでいる同社だが、収益性や財務面は良好な状態が続いている。手元流動性資金がさらに増加し、同比率も改善している。商品回転率は7.0(0.5ポイント減)と微減したが、交差比率は200台をキープしている(表1を参照)。

通期の業績見通しに変更はない。連結売上高5,630億円(3.1%増)、営業利益347億3,500万円(36.5%増)、経常利益357億1,000万円(36.1%増)で、増収増益を目指す。

(樋口尚平)

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