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インディテックス、2020年1月期 第2四半期 連結決算
売上拡大が続き、増収増益を達成

update: 2019/09/17

2020年1月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2020年1月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

「Zara」(ザラ)や「Bershka」(ベルシュカ)などアパレルSPA業態を展開するINDITEX(インディテックス)社の2020年1月期 第2四半期(2-7月)の連結決算は、売上拡大が続き、増収増益を達成した。主力の「Zara」をはじめ、全業態でプラス成長を果たした。地域別では、「Europe ex-Spain」(欧州)の売上比率が44.4%(0.2ポイント増)と微増した。「America」(米州)も同16.0%(0.8ポイント増)と高まった。

主力業態の「Zara」がけん引役に

連結の売上収益は、128億2,000万ユーロ(約1兆6,409億6,000万円、1ユーロ=128円で換算)、6.6%増で堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は56.8%(0.1ポイント増)と微増した。販管費率の削減が進んだ効果もあり、EBITDA(利払前税引前減価償却前利益)は34億4,700万ユーロ(約4,412億1,600万円、同)、47.1%増と大幅な増益を達成した。

2020年1月期 第2四半期 業態別売上高(表2)

2020年1月期 第2四半期
業態別売上高(表2)

営業利益(EBIT=利払前税引前利益)は、20億4,000万ユーロ(約2,611億2,000万円、同)、14.3%増と2ケタの増益に至った。税引前利益が19億8,700万ユーロ(約2,543億3,600万円、同)、9.0%増だった。四半期利益は15億4,900万ユーロ(約1,982億7,200万円、同)、9.9%増となった(表1を参照)。

業態別の売上高は、「Zara」(「Zara Home」を含む)が88億9,500万ユーロ(約1兆1,385億6,000万円、同)、7.3%増と堅調な推移だった。「Bershka」は10億8,000万ユーロ(約1,382億4,000万円、同)、3.3%増。「Stradivarius」(ストラディバリウス)は7億7,600万ユーロ(約993億2,800万円、同)、12.5%増と2ケタの増収を達成した(表2を参照)。

下期は4-6%の増収を計画

期末の店舗数(期首との比較)は、7,420店(70減)。「Zara」が2,123店(8減)、「Zara Kids」が128店、「Zara Home」が588店(15減)。「Bershka」は1,101店(6減)、「Stradivarius」は999店(12減)だった。

会計基準の変更により、今年から「リース資産」──「Right of use」(使用権)の名目──を計上することが義務化されたため、総資産額が大幅に増加した。その影響で、総資本回転率がやや低下している。総資本額が増加したため、自己資本比率も47.2%(13.8ポイント減)と相対的に減少した。

商品回転率が高まったことで、交差比率が232.9(17.4ポイント増)と改善した。手元流動性比率も3.2と高い水準にあるほか、D/Eレシオも非常に低い数値だ。財務状態は健全だと言えるだろう。

下期(8-1月)の売上収益は、4.0-6.0%増で推移すると見込んでいる。秋冬の立ち上がり時期──8月から9月初旬までの売り上げ(実店舗、EC含む)は、現地通貨ベースで8.0%増の推移だった。通期も継続した収益の拡大を目指す。

(樋口尚平)

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