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バロックジャパンリミテッド、2019年2月期 連結決算
秋冬が苦戦するも、対計画値で増益を達成

2019年2月期 財務数値一覧(表1)

2019年2月期
財務数値一覧(表1)

バロックジャパンリミテッドの2019年2月期連結決算(決算移行期のため、13カ月の変則決算)は、秋冬商戦が苦戦するも、「マウジー」や「エンフォールド」などのブランドが貢献し、対計画値で増益を達成した。売上高は計画値をやや下回った。また、新たに5カ年の中期経営計画を策定している。

サプライチェーンマネジメント改革に成果、利益率が改善

当期(2019年2月期)は決算期の移行時期に該当するため、2018年2月1日-2019年2月28日までの13カ月の変則決算である。前期実績と純然たる比較が出来ないため、前年比の項目は空欄とした。表1に、前期(2019年1月期、12カ月決算)の財務数値を併記しているので、参考にされたい。

2019年2月期 事業別売上高(表2)

2019年2月期
事業別売上高(表2)

連結売上高は、710億3,400万円、対計画比1.5%減。前期と同じ期間(2月-1月の12カ月)の比較では、0.3%減とほぼ前年並みの推移だった。売上高総利益率(粗利率)は56.8%。販管費率も微増したが、利益効率が高まった。営業利益は47億3,600万円、同15.7%増と2ケタの増益を達成した。経常利益は45億4,200万円。当期純利益は29億4,400万円、同9.0%増と計画値を上回った(表1を参照)。

国内事業は、秋冬商戦が苦戦した影響で、既存店売上が98.0%と減少した。「マウジー」や「エンフォールド」「スタッカート」などは年間を通じて、好調な推移だった。粗利面では、サプライチェーンマネジメント改革に成果が表れた。仕入原価率の低減やプロパー販売の強化、在庫コントロールなどが奏功し、59.6%(2.6ポイント増)と改善した(前年同期対比)。

海外ビジネスでは、中国の合弁事業が売上高77億2,000万円(7.7%減)と苦戦傾向だった(13か月分のロイヤルティを含む)。当期利益は6億200万円(23.9%減)と減益に至った。

新中期経営計画、5年後に売上高1,000億円、営業利益85億円を目指す

新中期経営計画 「GLOBAL NEW RETAIL 1st Stage 2024」 数値目標(表3)

新中期経営計画
「GLOBAL NEW RETAIL 1st Stage 2024」
数値目標(表3)

決算の開示に合わせ、新たな5カ年の中期経営計画「GLOBAL NEW RETAIL 1st Stage 2024」を策定した。今期を初年度とし、最終年度の2024年2月期には売上高1,000億円、営業利益85億円、経常利益87億円、当期純利益57億円の数値目標を掲げている(表3を参照)。

中計を策定した背景には、国内の既存ビジネスの立て直しが必要になったこと、中国ビジネスにおいて大株主が替わり、事業方針が変更されたこと、事業環境の変化などがある。2017年3月に策定した中期計画をゼロベースで見直した。基本コンセプトは「コアコンピタンス×イノベーション」。強みを活かしつつ、ICT(情報通信技術)など新しい技術を活用しながら、いわゆる“ニューリテイル”の提供も視野に入れる。

通期の業績見通しは、連結売上高679億4,500万円、営業利益46億6,900万円、経常利益47億2,500万円、当期純利益28億9,500万円。                                 

(樋口尚平)

バロックジャパンリミテッド、2019年2月期 連結決算 秋冬が苦戦するも、対計画値で増益を達成

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