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TSIホールディングス、2019年2月期 連結決算
主力ブランドが健闘、増収増益に

2019年2月期 財務数値一覧(表1)

2019年2月期
財務数値一覧(表1)

TSIホールディングスの2019年2月期連結決算は、主力ブランドが健闘し、増収増益となった。冬物のセールが想定を上回ったことも、プラスに働いた。業態間の推移に凸凹が見られたものの、売上規模の大きいブランドがけん引役になった。また、今期を初年度とする新しい3カ年の中期経営計画を策定した。

「ナノ・ユニバース」「パーリーゲイツ」が健闘

連結売上高は、1,650億円(6.1%増)と堅調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)は52.8%(1.4ポイント減)と減少したが、販管費も51.4%(1.4ポイント減)と削減されたこともあり、営業利益は22億9,000万円(5.6%増)と増益を達成した。経常利益も39億1,200万円(3.2%増)と微増益となった。営業・経常段階で、冬物セールの上振れがプラスに働いた。当期純損益は、減損損失などの特別損失の計上、及び前期の特別利益がなくなったことから、2億300万円の当期損失を計上するに至った(表1を参照)。

2019年2月期 ブランド別・販路別売上高(表2)

2019年2月期
ブランド別・販路別売上高(表2)

主要なブランドの売上高は、「ナノ・ユニバース」が283億4,900万円(8.9%増)で好調に推移した。「マーガレットハウエル」は143億6,100万円(0.7%増)とほぼ前年並みだった。「パーリーゲイツ」は121億7,300万円(2.8%増)と堅調な推移だった。「ナチュラルビューティーベーシック」は155億8,300万円(2.9%減)と伸び悩んだ。「ローズバッド」は68億6,900万円(8.8%減)と苦戦した(表2を参照)。

販路別売上高は、「百貨店」が引き続き減少している。売上高は、252億200万円(13.6%減)。ファッションビル・駅ビル・路面店・アウトレット等の「非百貨店」は802億300万円(4.7%増)とさらに比率が増えている。「EC」は341億3,800万円(18.0%増)で、2ケタの増収。「海外」は103億6,700万円(53.8%増)と順調に成長している(表2を参照)。期末の店舗数は、1,164店(出202、退267)。国内は1,021店(出178、退209)。

新中計、最終年に売上高2,000億円、営業利益70億円を目指す

決算と共に公表した新しい中期経営計画。2022年2月期までの3カ年だ。最終年の2022年2月期には、売上高2,000億円、粗利率55.9%、営業利益70億円、ROE4.6%を目指す。売り上げの内訳は、既存事業で1,840億円、新規事業が160億円の見通しだ。営業利益では、既存が61億4,000万円、新規で8億6,000万円を計画している。

中期経営ビジョンは、「The Brand Builder」──“最強のブランドビルダーになる”。①グループ構造の見直し、②プロパービジネス化、③多国籍企業化、④デジタル企業化、の4点を主要戦略に掲げている。既存ブランドをEC事業がサポートし、新規ブランドや海外、デジタル事業により収益の拡大を図る──というイメージだ。

通期の業績見通しは、連結売上高が1,780億円(7.9%増)、営業利益が34億円(48.4%増)、経常利益が50億円(27.8%増)。増収増益を計画している。

(樋口尚平)

TSIホールディングス、2019年2月期 連結決算 主力ブランドが健闘、増収増益に

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