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ギャップ社、2019年1月期 連結決算
米国が健闘し増収を達成、経費増で減益に

2019年1月期 財務数値一覧(表1)

2019年1月期
財務数値一覧(表1)

ジーンズカジュアル業態の「ギャップ」などを展開するThe Gap,Inc.(ギャップ社)の2019年1月期連結決算は、主力市場の米国が健闘したことなどから増収を達成した。利益面では、売上高総利益率(粗利率)の低下や販管費率の増加もあり、減益となった。業態別では、「Old Navy」(オールドネービー)がけん引役になった。

「ギャップ」業態、アジア地域が苦戦

2019年1月期 地域別・業態別別売上高(表2)

2019年1月期
地域別・業態別別売上高(表2)

連結売上収益は、165億8,000万米ドル(約1兆7,906億4,000万円、1米ドル=108円で換算)、4.6%増と堅調な推移だった。粗利率が38.1%(0.2ポイント減)と微減したほか、販管費率が29.9%(1.0ポイント増)と増えた影響で、営業利益が13億6,200万米ドル(約1,470億9,600万円、同)、7.9%減と減益に至った。

税引前利益は、13億2,200万米ドル(約1,427億7,600万円、同)、7.2%減と減益。当期純利益は、法人税額が減少したことで10億300万米ドル(約1,083億2,400万円、同)、18.3%増と増益に転じた(表1を参照)。

地域別では、主力の「U.S.」(米国。プエルトリコ、グアムを含む)が売上高133億4,000万米ドル(約1兆4,407億2,000万円、同)、6.1%増と堅調に推移した。全売上の80.5%を占めている。2番手の「Asia」(アジア。日本を含む)は同12億3,300万米ドル(約1,331億6,400万円、同)、2.4%減と伸び悩んだ。3番手の「Canada」(カナダ)が同11億9,300万米ドル(約1,288億4,400万円、同)、1.7%増と健闘した。「Europe」(欧州)は同6億300万米ドル(約651億2,400万円、同)、5.9%減と苦戦した。

「Old Navy」が好調を持続

業態別では、看板ブランドとも言える「Gap」(ギャップ)が売上高51億6,000万米ドル(約5,572億8,000万円、同)、3.0%減と苦戦傾向だった。「Old Navy」(オールドネービー)が同78億4,000万米ドル(約8,467億2,000万円、同)、8.3%増で、好調を持続している。売上規模は小さいが、「Banana Republic」(バナナリパブリック)も同24億5,600万米ドル(約2,652億4,800万円、同)、3.2%増と堅調な推移だった(表2を参照)。

成長株の「Old Navy」は中期的に、売上規模100億米ドル(約1兆800万円、同)を目指している。現時点での売上規模が78億4,000万米ドルであること、また、EuropeやAsia地域など、ほとんど開拓できていない地域があることなどから、不可能な数字ではないと考えられる。「Old Navy」と、「Gap」を核としたブランド群の両輪で、収益性を高める狙いがある。

(樋口尚平)

ギャップ社、2019年1月期 連結決算 米国が健闘し増収を達成、経費増で減益に

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