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主要上場ジーンズカジュアル小売店3社、2019年度 四半期決算まとめ
──ライトオン、マックハウス、コックス──
天候不順などの影響を受け、減収・損失の傾向に

update: 2019/01/21

2019年度 四半期 財務数値一覧(表1)

2019年度 四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場ジーンズカジュアル小売店3社の2019年度の四半期決算をまとめた。対象はライトオン、マックハウス、コックスで、ライトオンが第1四半期、他の2社は第3四半期である。各社共に、暖冬など天候不順の影響を大きく受け、厳しい決算となった。

天災や暖冬などのマイナス要因が色濃く表れる

3社のうち、ライトオンは決算期を変更している途上のため、純然たる対前年同期比がない。参考資料として、前期の第1四半期決算の数値を添付しているので、参考にされたい(表2を参照)。また併せて、マックハウスの第3四半期の商品別売上高も掲載している。これは同社の決算短信に載せられている表を基に作成した。

第1四半期を終えたライトオンは、秋冬商戦の苦戦が響いて、減収傾向だった。前期の数値と比較しても、その傾向が読み取れる。9月の立ち上がりは堅調だったが、10月以降はアウターやボトムスなど、防寒系商品の動きが悪かった。売上高総利益率(粗利率)は改善しているが、販管費率の増加が足を引っ張った(表1を参照)。期末の店舗数は502店(出4)と増加した。

【参考資料】ライトオン、2018年2月期 第1四半期,マックハウス、商品別売上高(表2)

【参考資料】ライトオン、2018年2月期
第1四半期,マックハウス、商品別売上高(表2)

マックハウスの第3四半期は、天候不順の影響を受けて、2ケタ近い減収と苦戦した。既存店ベースの売上高が10.3%減と2ケタ減少した。同客数が6.1%減、同客単価が4.5%減と苦戦した。消化率の低下に伴うマークダウンの増加が影響し、粗利が悪化。販管費率も増加し、前年同期比の黒字から一転し、損失を計上するに至った。期末の店舗数は415店(出17、退12)。「マックハウス スーパーストア」や「マックハウス スーパーストアフューチャー」を中心に出店を進めた。業績の不振を受け、通期見通しを下方修正している。売上高280億円(13億6,000万円減)、経常損失6億9,000万円(当初は2億6,000万円の黒字)の計画だ。

コックスの第3四半期も、天候不順や台風、震災など自然災害の影響が大きく、減収に至った。損益面では、損失幅が拡大した。ブランド別では、「ikka」「LBC」「VENCE EXCHANGE」の3ブランド共に苦戦した。品番数を前年比60%まで絞り込み、重点的に強化する商材の明確化に取り組んだ。販売を強化したメンズボトムスは9.6%増とプラス成長したが、そのほかの商材が苦戦した。期末の店舗数は252店(出6、退12)。天候不順等の影響を受け、通期見通しを下方修正している。売上高193億円(14億5,000万円減)、経常損失(当初は3億3,000万円の黒字)の計画だ。

(樋口尚平)

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