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ブラザー工業、2019年3月期 第2四半期 連結決算
主力事業が堅調、微減収・増益に

update: 2018/11/21

2019年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2019年3月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

ブラザー工業の2019年3月期第2四半期(4-9月)連結決算は、主力事業が堅調に推移したほか、為替予約の評価損益が大幅に改善したことから、微減収・増益となった。「マシナリー事業」全体では苦戦傾向だったが、「工業ミシン」は2ケタの増収と健闘した。

工業用ミシンが健闘見せる

連結売上収益は3,436億8,900万円(0.8%減)で、微減収だった。売上高総利益率(粗利率)は42.2%(0.1ポイント減)とほぼ前年同期並み。販管費率は前年並みの水準だった。営業利益は380億3,100万円(21.5%増)。為替予約の評価損益が大幅に改善したことが、営業段階における2ケタの増益に寄与した(表1参照)。

主力の「プリンティング&ソリューションズ事業」は売上収益1,986億円(0.3%減)、セグメント利益268億円(0.5%減)と微減収・微減益だった。ほぼ前年同期比並みの推移だった。「パーソナル&ホーム事業」が同214億円(3.3%増)、セグメント利益10億円(135.1%増)と堅調に推移した。今年8月から、米国で受注を開始した刺しゅうミシン「Luminaire Innov-ís XP1」が、計画値を大幅に上回る推移で健闘した。

2019年3月期 第2四半期 セグメント別売上収益(表2)

2019年3月期 第2四半期
セグメント別売上収益(表2)

「マシナリー事業」は同593億円(6.6%減)、セグメント利益71億円(6.9%減)で、減収減益と苦戦した。しかし、「工業用ミシン」が162億円(16.0%増)と健闘した。China市場のアパレル向け需要が堅調に推移したほか、アジア地域では、インドやベトナム向けの需要が回復傾向にある。欧米市場では、ガーメントプリンターの「GTX」が好調だ(表2参照)。なお全社では、「アジア他」の地域が売上収益2,011億6,200万円(27.3%増)と、2ケタの増収を達成した。

財務面の主な数値は安定している。商品回転率がやや低下しているが、ほぼ前年同期並みの水準だ。流動性比率では、手元流動性比率が増加したほか、D/Eレシオも改善が進んでいる。自己資本比率も増加した(表1参照)。

通期見通しでは、「事業セグメント利益」を当初の710億円から690億円に下方修正している。その他の数値に変更はない。連結売上収益6,900億円(3.2%減)、営業利益700億円(1.9%増)、税引前利益700億円(0.5%増)で、減収微増益を計画している。なお、「マシナリー事業」の見通しは、売上収益1,090億円(5.5%減)。工業用ミシンは同331億円(0.3%増)で微増収の計画だ。

(樋口尚平)

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