グンゼ、2019年3月期 第2四半期 連結決算
アパレルが苦戦、機能ソリューションが好調に推移し、増収減益に
update: 2018/11/09
グンゼの2019年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、機能ソリューションが健闘したものの、アパレルが苦戦した影響もあり増収減益となった。増収幅が少なかったが、減益幅も小さく、踏みとどまった印象がある。
「アパレル事業」は減収減益
連結売上高は685億6,600万円(1.1%増)とほぼ前年同期比並みだった。売上高総利益率(粗利率)は29.2%(0.2ポイント増)と改善した。販管費率が24.5%(0.5ポイント増)と微増した。営業利益は32億5,600万円(3.4%減)とやや減益した。経常利益は36億6,000万円(8.6%減)と減益だった(表1を参照)。
セグメント別の売上高では、「機能ソリューション」が260億2,000万円(7.1%増)と堅調な推移だった。営業利益も31億6,100万円(16.9%増)と好調で、増収増益を達成した。
「アパレル」は売上高354億900万円(2.4%減)と減収。インナーウエアでは、メンズの新製品──ボディワイルドの「AIRZ」を展開し、順調な推移。第2四半期(7-9月)だけで、15万枚を発売した。「YG」はカットオフの通年品、シーズン品が堅調だった。スポーツ関連商品や「キレイラボ」などの完全無縫製商品、カットオフ商材などが健闘したが、ベーシックインナーの落ち込みをカバーできなかった。レッグウエアはトレンドの変化や猛暑などのマイナス要因もあり、低調な推移だった。その結果、営業利益は11億4,200万円(34.4%減)と大幅な減益となった(表2を参照)。
通期では、「機能ソリューション」が売上高530億円(4.3%増)、営業利益は63億円(17.1%増)を計画している。引き続き、増収増益基調である。「アパレル」は売上高760億円(2.7%増)と堅調な推移を予測。営業利益は28億円(6.5%増)で、増収増益の見通しである。「ライフクリエイト」は売上高165億円(2.3%増)、営業利益15億円(8.2%増)の計画だ。
通期の連結業績は、売上高1,450億円(3.2%増)、営業利益70億円(12.2%増)、経常利益70億円(8.6%増)で、増収増益を計画している。
(樋口尚平)