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ZOZO、2019年3月期 第2四半期 連結決算
増収を達成するも、経費増で減益に

update: 2018/11/05

2019年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2019年3月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

ECサイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの2019年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、増収を達成するも、経費増で減益に至った。商品取扱高に占める「差引売上高総利益率」(差引粗利率)は改善したが、広告宣伝費や人件費など経費の増加がマイナス要因になった。

プロモーション関連費用が増加

商品取扱高は、1,412億円(18.0%増)と増加した。それに伴い、連結売上高が537億円(25.9%増)と順調に増加した。商品取扱高に占める粗利率は改善したが、売上高に占める粗利率は減少した。

営業利益は100億円(27.3%減)の減益。最もマイナスの影響が大きかったのは荷造運賃費のほか、広告宣伝費。特にZOZOSUITの配布や、プライベートブランド(PB)に関する広告費が約31億円発生した。「プロモーション関連費用」は55億6,000万円(169.9%増)と大幅に増加した。

2019年3月期 第2四半期 事業別売上高(表2)

2019年3月期 第2四半期
事業別売上高(表2)

事業別の売上高では、主力の「受託ショップ」が382億円(21.2%増)と好調な推移だった。「ZOZOUSED」も75億円(14.5%増)と2ケタの増収だった。当期からスタートした「PB事業」は6億5,800万円。「BtoB事業」は8億9,800万円(34.7%増)で好調な推移だった(表2を参照)。

「ZOZOTOWN」で過去1年間に購入した客数は、776万人(37万人増)。同サイトに出店するショップの数は、1,183店(前年同期167店増)。主力のECサイトのビジネス自体は順調に拡大している。

通期では、主力のZOZOTOWN事業において、2ケタの業容拡大を計画している。商品取扱高が3,300億円(25.5%増)、うち受託ショップが3,090億円(25.2%増)の計画だ。PB事業では200億円の商品取扱高目標を掲げる。BtoB事業では、同100億円(32.7%増)を目指す。

財務面では、自己株式の消却を実施したことで、自己資本比率が24.4%と大幅に低下した。同時に、自己株式取得に際し借り入れた短期借入金240億円を計上した影響で、D/Eレシオが1.4倍と増加している。手元流動性比率が0.6ポイント低下した。商品回転率が1.1ポイント悪化。粗利率の低下と共に、交差比率が減少した(表1を参照)。

通期の業績見通しは、連結売上高1,470億円(49.3%増)、営業利益400億円(22.4%増)、経常利益400億円(22.2%増)。

(樋口尚平)

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