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ファーストリテイリング、2018年8月期 連結決算
主力の「ユニクロ」事業が好調、増収増益に

2018年8月期 財務数値一覧(表1)

2018年8月期
財務数値一覧(表1)

ファーストリテイリングの2018年8月期連結決算は、主力の「ユニクロ」事業が国内外共に好調だったこともあり、2ケタの伸び率の増収増益に至った。連結の売上規模が2兆円台に到達し、過去最高の業績を達成した。海外ユニクロ事業の売上規模が国内ユニクロ事業を抜いてトップとなった。

過去最高の業績を達成

連結売上収益は、2兆1,300億円(14.4%増)で2ケタの増収。売上高総利益率(粗利率)は0.5ポイント改善し、49.3%となった。営業利益は2,362億円(33.9%増)と2ケタの増益だった。当期利益も1,548億円(29.8%増)と2ケタの増益を達成した(表1を参照)。

収益に貢献したのは、主力の「ユニクロ」事業。「国内ユニクロ事業」は8,647億円、6.7%の増収。既存店ベースの売り上げが6.2%増と好調に推移したほか、経費削減の効果がプラスに働いた。春夏シーズンは天候不順で苦戦した時期もあったが、8月の猛暑で夏物の販売が好調だったという。客数(1.7%増)、客単価(4.4%増)共に上昇した。Eコマースの売上高は630億円、29.4%増と2ケタの増収だった。

2018年8月期 グループ事業別業績(表2)

2018年8月期
グループ事業別業績(表2)

「海外ユニクロ事業」も8,963億円、26.6%増と好調に推移した。全地域で営業利益率が改善した。成長著しいのが「グレーターチャイナ」(中華圏)で、売上高4,398億円(26.9%増)、営業利益737億円(47.1%増)。「東南アジア・オセアニア」も売上高1,400億円、営業利益が約210億円と好調な推移だった。「米国」は赤字幅が半減し、着実に改善が進んでいる。「欧州」は営業利益が倍増した。

「ジーユー事業」は売上高2,118億円(6.4%増)、営業利益117億円(13.1%減)の増収減益。下期の販売不振が影響した。「グローバルブランド事業」は売上高1,544億円(9.5%増)、営業損失が41億円。「コントワー・デ・コトニエ」「ヘルムートラング」の減損損失が影響した。

財務面は良好な状態が続く

期末の店舗数は、3,445店(257増、106減。ミーナ事業・グラミンユニクロ事業除く)。「ユニクロ」合計では、2,068店(185増、37減)。国内ユニクロでは、827店(18増、22減。フランチャイズ含む)。海外ユニクロでは、1,241店(167増、15減)。ジーユーが393店(30増、9減)、グローバルブランドでは、984店(42増、60減)となった。

財務面では、良好な状態が続いている。手元流動性資金が9,996億円――約1兆円まで積み増しされている。自己資本比率が低下しているが、総資産の増加分が多かった影響で、自己資本自体は増加している。商品回転率が2.9(0.5ポイント減)と低下しているが、これは棚卸資産=在庫の計上時期を変更したことによる影響。一時的に計上した在庫が増加したため、商品回転率が悪化した。

通期(2019年8月期)は、過去最高の業績を見込んでいる。連結売上収益が2兆3,000億円(8.0%増)、営業利益が2,700億円(14.3%増)、当期利益が1,650億円(6.6%増)の計画だ。

(樋口尚平)

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