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財務分析
カジュアル系小売店 決算まとめ
機能性・カジュアル商材に動き

update: 2015/07/29

カジュアル系小売店 決算まとめ(表1)

カジュアル系小売店
決算まとめ(表1)

主要な上場カジュアル系小売店4社(ライトオン、マックハウス、コックス、ジーンズメイト)の決算が出揃った。各社で決算期が異なるため、純然たる比較はできないが、途中経過の参考値としてまとめてみる。主要4社中、3社が2016年2月期 第1四半期、ライトオンが2015年8月期の第3四半期決算である。

各社、新しい商品提案に活路を見出す

長らく主力だったジーンズ関連商材が伸び悩む中、新しい柱として機能性ウエアやカジュアル系ウエアに取り組む事例が増えてきた。既存店の売り場にコーナーを差し込む手法や、新業態を立ち上げるケースなど様々だ。

ライトオンは強みであるナショナルブランドの品揃えを強化すると同時に、プライベートブランドの「植物楽園」(天然素材のイージーパンツ)や「SALA SALA PANTS」など、機能性やファッション性を付加した商品も強化している。

マックハウスは全店で、テーラードジャケットの販売を始めた。また、“低価格志向”を意識した新業態「マックハウス スーパーストア」を今春から出店し始めた(3月に埼玉・ビバモール大井店、4月に愛知・ラグーナテンボス)。期末の店舗数は16店減の470店と減少したが、既存店ベースでは客数3.4%増、売上高4.7%増と健闘した。

業績推移はまだら模様が続く

主要4社の内、ジーンズメイトを除く3社が増益を達成した。増収を達成したのはライトオンとマックハウスの2社だった。増益を達成した3社は売上高総利益率が下がっているが、販売管理費率を抑制した効果で利益を確保した形である。

売上総利益率はコックスが55.1%と最も高いが販管費率も高いため、利益率が低い。ライトオンは売上総利益率が48.9%とコックスよりも低くいが、販管費率を低く抑えているため、利益率は高い。各社の通期業績はライトオンとコックスが増収増益を計画。マックハウスとジーンズメイトは減収の見通しだ。

(樋口尚平)

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