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ジーンズメイト 2016年2月期 第1四半期
減収、損失を計上
PB商品比率を拡大へ

update: 2015/06/29

ジーンズメイト、 2016年2月期第1四半期 財務諸表

ジーンズメイト、
2016年2月期第1四半期 財務諸表

ジーンズメイトの2016年2月期第1四半期決算(非連結)は、店頭売りが伸び悩んだ影響で減収、損失計上となった。春物のパーカーなど羽織りもの、夏物のTシャツやショートパンツなどが好調な推移だったが、ベーシックタイプの5ポケット類やシャツ類が苦戦した。

夏物堅調、5ポケットなどベーシックアイテムが低迷

期中の出・退店がないため、97店の店舗数に変化はない。四半期純利益は、特別利益の「違約金収入」3億1,200万円を計上したことによるもの。減収に歯止めがかからず、売上総利益率も減少している。売上高対販管費率も増加している。

店頭売り上げの回復が当面の優先課題だと思われる。今期の既存店ベースの売上高の推移は、3月が93.2%、4月が87.2%、5月が108.9%、6月が98.0%と増減の激しい傾向(毎月20日締め)。4月度は前年の消費増税の影響があったとみられる。

当面は、トップライン=売り上げを高めていくことが収益改善の要だろう。シャツ類を除くトップス類や機能素材を使ったボトムスなどが好調なため、ベーシック系のボトムスなどの売上改善が主な課題になる。

財務面は安定

ジーンズメイト、 2015年2月期 財務諸表

ジーンズメイト、
2015年2月期 財務諸表

財務面は安定している。2015年2月期決算では有利子負債の計上がなく、資本回転率も高まった(別表参照)。流動性指標はマイナス、横ばい傾向だが、喫緊の課題は存在しない。

財務面に余力があるうちに、商品企画力を強化し、店頭の売り上げを回復させることが収益改善の近道だと思われる。利益率の高いプライベートブランド(PB)を強化している途上で、前期(2015年2月期)の売上高に占める比率が約20%だったものを、今期は30%まで高める計画だ。

売り場の提案力、販売力の強化も取り組み課題の1つに掲げる。また、第1四半期では新規出店はなかったが、「STREET」など新業態の育成・確立を目指す。新規販路では、前期後半から「アマゾン」における販売を開始した。また、インバウンド需要の取り込みを目的に、都内3店舗で免税販売を始めている。

通期では減収、営業・経常段階で共に損失を計上予定。当期利益は特別利益の計上により、上方修正を発表済みである。                                   

(樋口尚平)

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