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Yamato グループが今春、新組織に移行

update: 2015/03/06

ミシンメーカーのヤマトミシン製造株式会社が今年4月1日をめどに、国内販売を手掛ける株式会社ヤマトコーポレーション株式会社と合併し、新体制に移行する。国内事業を担当するヤマトコーポレーションと海外輸出が主力になっているヤマトミシン製造が一体化することで、既存顧客へのアプローチを再強化し、開発力や販売力を高める狙いがある。

1983年(昭和58年)の体制に戻る

合併は2015年4月1日付の予定で、存続会社はヤマトミシン製造株式会社。合併によるスタッフ人数の変更はない。2010年7月以来、国内販売事業をヤマトコーポレーションへ一体化して事業を展開していたが、既存顧客である国内アパレル企業へのアプローチの強化、また国内顧客の声を今後の開発力に活かす目的もあり、今回の組織一体化に至った。4月の合併により、昭和58年(1983年)に前身の近藤ミシンと大和ミシンが合併した時と同じく、“製販一体型”の体制になる。

ヤマトコーポレーションの業績は順調だ。2015年3月期の見通しは過去最高益を見込めるまでに企業体質の改善が進んだという。円安による後押しもあり、輸出事業は好調だ。こうした追い風が吹く中で、さらに体制を強化する狙いがあったと考えられる。

輸出ビジネスが90%を超える同グループだが、市場では価格競争が続いている。安価な製品を提供することも差別化の1つだが、同グループでは、安定した品質で長く使える点を強みにしている。

再度、国内顧客の声を重視する

新しい製品や技術力を継続して開発できた背景には、高い技術を要求してきた国内アパレル企業の存在が大きいという。「国内アパレルメーカーのおかげでミシンメーカーも成長することが出来た」と担当者は語る。

価格競争に影響されない、差別化できる新しい技術、製品を開発することが第一義だ。「新しい製品を、勇気を持って販売していくということを長らく忘れていた。価格競争には加わらない」(広報担当者)。

4月1日を機に、ウェブサイトもリニューアルする予定。来年、開催される「JIAM」へ向けた新技術開発プロジェクトも進んでいるという。新体制では、輸出業務に携わっていたスタッフも国内顧客と接する機会が増えそうだ。

(樋口尚平)

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