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「あべのハルカス近鉄本店」の全貌が明らかに
ヤングレディス専門店街「solaha(ソラハ)」を導入

update: 2014/01/27

「街のような空間を提供する」と語る 中田基之取締役本店長

「街のような空間を提供する」と語る
中田基之取締役本店長

3月7日にグランドオープンを迎える複合商業施設「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)。その核テナントである「あべのハルカス近鉄本店」の物販ゾーンが2月22日、先行オープンする。ウイング館のヤングレディスの専門店街「solaha」などが完成する。

「街のような空間を提供する」

昨年6月13日のタワー館のオープンを皮切りにして、五月雨式に売り場をオープンしてきた近鉄本店。同10月10日にはウイング館上層階がオープンし、全館の約77%が完成していた。残りの部分が開業する2月22日に物販部分が完成する。その後、3月7日までにイベントスペースなどが順次、オープンする予定だ。

2階の婦人靴売り場もオープンする

2階の婦人靴売り場もオープンする

近鉄本店は商品のフルライン展開を実現するため、売り場面積の40%を専門店で構成。また、「当店は10万㎡の店舗面積を生かし、街のような空間を提供する複合商業施設だ。新しい百貨店像を作っていきたい」(中田基之・取締役本店長)と抱負を語る。全館の25%は非物販ゾーンに充て、時間消費型の要素も取り入れた。

現在、同店は8カ所ある出入り口のうち6カ所が閉まっている状態で、回遊性が不十分だ。当初の売上目標より5%ほど下回っているが、これも改善されることが予想される。グランドオープンにより、「回遊性の改善による集客効果の向上を最も期待している」(中田取締役)という。

若年層の取り込みにもチャレンジ

「『solaha』はチャレンジターゲットへ発信する」と説明する 尾原謙治執行役員新本店準備本部長

「『solaha』はチャレンジターゲットへ発信する」と説明する
尾原謙治執行役員新本店準備本部長

2月22日にオープンするヤングレディスの専門店街「solaha」は10代後半から20代後半の女性という百貨店が十分に取り込めていない客層を対象にした売り場だ。1万1,000㎡のスペースに国内初展開のショップを含む105店を出店する。百貨店色を抑え、ファッションビルテイストの売り場環境に仕上げる。ウイング館の2-5階に展開し、コンセプト別に6つのエリアに区分けした。ターゲット層が入りやすいよう独立したエントランスを設置。ターゲット層の若い女性のライフステージの変化に対応するための店づくりを重視した。若い女性層という「エントランスマーケット=チャレンジターゲットへ向けて発信する」(尾原謙治・執行役員新本店準備本部長)。


地階東口の「solaha」エントランス

地階東口の「solaha」エントランス

2階東部分は「パープルエリア」で、構成店舗数は22。トレンドを意識した10代後半から20代半ばの女性をターゲットにする。「セシルマクビー」を主軸に4ブランドで構成する新業態「Ailand」(アイランド)や「ジプソウル By goa」が全国初出店。マイナビが運営する読者参加型メディア「JOL」のアンテナショップ「JOL大阪」も西日本の拠点をオープンする。3階中央には「ブルーエリア」が18店舗で展開。20-30代のOLがメーンターゲットで、ファッションのほか服飾雑貨やインテリアショップで構成する。3階東ゾーンは「ピンクエリア」が12店舗で展開。クラシック&フェミニンテイストを求めるOLがターゲットだ。

西日本の拠点になる「JOL大阪」

西日本の拠点になる「JOL大阪」

3.5階中央には「グリーンエリア」が22店舗で展開する。ナチュラルテイスト系のテナントを集積した区画で、対象はノンエージ。同じく3.5階の東ゾーンには「イエローエリア」。高校生から大学生のストリートカジュアル系の14ブランドを集積した。4階東の区画には、10代後半から20代前半の個性派ファッションを求める女性を対象にする「アッシュエリア」。「イエローエリア」と同じく高校生から大学生が対象だが、テイストが異なる。14店舗で構成する。

「solaha」の初年度売上高目標は100億円。アパレルが60%、雑貨や化粧品など非アパレルが40%を占める。全館の売上高目標は1,190億円、取扱高ベースの売上高は1,450億円の計画だ。

(樋口 尚平)

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