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創業40周年を迎えたボーンフリー
これからは絞り込みと地域密着がさらに重要
ボーンフリー 堀江明廣社長

update: 2013/11/25

ボーンフリーメガストアの外観

ボーンフリーメガストアの外観

今年で創業40周年を迎えた滋賀の地域有力チェーン店、ボーンフリー。現在は滋賀県内に「ボーンフリー」「フレイムス」などの屋号で14店舗を展開する。40周年という節目を迎えた同社の堀江明廣社長にこれまでの40年を振り返るとともに、今後の国内カジュアル市場の見通しを伺った。

「創業した73年はジーンズを置いておけば売れる時代。ラングラーやビッグジョン、リーバイスが飛ぶように売れた。20坪程度のありふれた街のジーパン屋だったが、シャツやトレーナーなどのトップスも意識して店頭に並べて工夫を凝らした。しかし、そんな工夫は必要なく、ジーンズだけで売り上げが作れた」と創業当時を振り返る。転機を迎えたのは80年ごろにJR彦根駅前の平和堂にテナント出店(現在は退店している)を決めた時だったという。

ボーンフリー社長 堀江 明廣 氏

ボーンフリー社長
堀江 明廣 氏

「これまではジーンズを中心アイテムに、西日本のメーカーのトップス類をほんの少し差し込む程度の品ぞろえだったが、この新店のために東京のブランドからレディーストップスを本格的に仕入れ始めた。それをきっかけとして、うちはセレクトタイプの品ぞろえカジュアル店へと徐々に変わっていった」。

2002年10月に旗艦路面店「ボーンフリーメガストア」をオープン。リーバイスやエドウインなどのナショナルブランドだけでなく、キャピタル、ジョンブル、ハリウッドランチマーケット、RNAなど幅広いカジュアルブランドをそろえる。同店が業界から注目されるのは、先述のカジュアルブランド群に加えて「ラッドミュージシャン」や「スナイデル」「ジェラート・ピケ」などデザイナーズブランドやギャル系ブランド、トレンドブランドまで幅広くそろえるところにある。


好調なリーのレディースカラーパンツ

好調なリーのレディースカラーパンツ

今後の方向性については「メガストアはもう少しテイストや品ぞろえを絞り込む必要があると思っている。店作りも少し什器を詰め込みすぎている。現在はもっと空間がある方が好まれるのでその辺りを改良したい」という。また「他店との差別化、収益化の強化のためにはプライベートブランド比率をさらに高める必要がある」とも。現在、ショッピングセンター内に10店舗を展開しているが、ショッピングセンター内店舗のプライベートブランド比率は4割。これを来年は6割にまで高めたい考えだ。


メンズで好調なジョンブル

メンズで好調なジョンブル

さらに「店舗の大型化競争はもう終わり。とくにうちのような個店は全国チェーンの大型店との棲み分けが必要であり、より絞り込んだ提案、ライフスタイル提案、地域密着が重要となる。今後、もし新店を出店することがあるなら20~50坪の中小規模で絞り込んだ業態を開発したい」と抱負を述べる。

ともすると業界関係者は全国チェーン店と同列での競争を意識しがちだが、40年の知見を活かして別の方向性を模索する姿勢は、多くの示唆に富んでいる。

ジェラートピケのコーナー

ジェラートピケのコーナー

スナイデルのコーナー

スナイデルのコーナー

ラッドミュージシャンのコーナー

ラッドミュージシャンのコーナー

(ファッションライター 南充浩)

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