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第57回 FISMA TOKYO開催
テーマは「先端技術が拓く―。ものづくり新時代」
ニューノーマル時代のものづくりを支える機器

update: 2021/11/15

JUKI株式会社

第57回 FISMA TOKYO（東京ファッション産業機器展）が2021年11月11日（木）、12日（金）の2日間に亘り、東京ビッグサイトで開催された。コロナ禍で開催できなかった前回から2年ぶりの開催となる。

ブラザー工業株式会社

第57回のテーマは「先端技術が拓く―。ものづくり新時代」。ウィズコロナ、ニューノーマルな経済状況、閉塞された状況下に置かれても、ものづくりは普遍であり、これからも存続していくものだ。そんな状況下でユーザーから上がってきた困りごとを解決するために、各製造メーカーは技術を更新、革新してきた。今回は2年ぶりの開催とあり、各製造メーカーは満を持して先端技術、最新機種発表の場として、FISMA TOKYOに集まった。

ヤマトミシン製造株式会社

初日の午前中は大盛況で、開場を待つ来場客が列をなしていた。各製造メーカーはオンライン展示会やウェビナーなどで実機説明を行ってきたが、ユーザー側は実機を見てみたいという気持ちが高まっていたようだ。

株式会社ユカアンドアルファ

JUKI株式会社のブースでは、これまで勘や経験に頼ってきたミシンの調整をデジタル化したシーイングシステムを中心に出展。縫製する生地に合わせ世界初の上下・水平駆動のダブルデジタル送り機構により送り歯の高さが容易に調整できる「DDL-9000CFM ダイレクトドライブ高速本縫自動糸切りソーイングシステム」など、自動化、半自動化に対応した製品を展示した。

ユカアンドアルファのブース内セミナーの様子

ブラザー工業株式会社は、好評な「NEXIOシリーズ」を中心に最新鋭の機種を出展。水平方向の送り機構を電子化した、ダイレクト電子送り「DigiFlex Feed」を採用した一本針本縫いミシン「S-7300A 電子送り本縫ダイレクトドライブ自動糸切りミシン」など、オペレーターが使いやすく、デジタル化したことで縫製トラブルも軽減するミシンを展示した。ヤマトミシン製造株式会社は、縫製現場における合理化と製品品質・着用感・機能の向上に寄与するほつれ防止機能付き糸切装置「UTQ」付きの「EZH-B-VGS3721-8F/UTQ 丸物ヘム縫い用半自動機ワークステーション」を国内初出展。

株式会社島精機製作所

株式会社島精機製作所は、裁断前の生地投入工程にラインスキャナーカメラを搭載した「P-CAM160」をメインに展示。従来のパターンに合わせて柄を配置するのではなく、柄に合わせてパターンを配置する方法にすることで、裁断ゴミの排出量を削減することができる。また、CADソフト「APEX Fiz® PGM」はコロナ禍で在宅作業も増えていることからサブスクリプション化。ニーズに合わせ使用するソフトだけをインストールして使うことが可能になった。

業務用ソフト開発の先駆者である株式会社ユカアンドアルファでは、ブース内でアパレル3Dシステム「CLO Enterprise」、アパレルCADシステム「Alpha myu」を使用し、アバター製作からパターンデータの着せつけ、さらに歩行や動きのあるポーズをつけるといった一連の作業を解説した。今年10月からは業務用マネキン・ボディ・トルソの専門メーカー、株式会社キイヤと協業し、同社のボディの3Dボディフォームを販売開始。3Dデータから裁断ボディを製作するというサービスも行っている。