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帝人グループ、役員懇親会
100周年を機に、長期ビジョンを策定

《企業レポート》

会の冒頭、あいさつに臨む 鈴木純 代表取締役社長執行役員CEO

会の冒頭、あいさつに臨む
鈴木純 代表取締役社長執行役員CEO

帝人グループの役員懇親会が11月26日、大阪市内で開催された。会の冒頭、鈴木純(すずき・じゅん)代表取締役社長執行役員CEOが挨拶し、「今年6月17日をもって、創立100周年を迎えた事を、まずお伝えしたい。当グループでは全社員皆が、記念すべき1年、特別な1年を歩み出したと実感しているところだ」と感想を述べた。

中期計画の数値目標は達成できる見通し

鈴木社長は創立100周年を迎えた事について、「現在では、グローバルで2万人を有する会社に成長した。この機に長期ビジョンとして、“未来の社会を支える会社となる”ことを目指している」と言及。その上で、「100周年を迎えるにあたり、その強い意志を込めて、“フューチャー・ナビゲーション”というメッセージを発信した」。これは、「物質や素材といった従来の科学やケミストリーなどの領域を越えて、もっと深く人を知り、未来の人の本当の豊かさを見据えて進歩していけば、これからの帝人の活動が、人があるべき未来の案内役になれるのではないか? とそういう思いで人を中心に科学を考える企業として、新たな価値を創出し続けていくことを宣言したものだ」と説明した。

また、次の100年へ向けて会社の成長を促すために、「その“フューチャー・ナビゲーション”という宣言を体現するため、新たに『シンク・ヒューマン・プロジェクト』を立ち上げた。文字通り、人のことを思い、深く考えることで、これまでの科学の領域を超えて未来の人間を支えるニーズやソリューションを生み出すことを目的とした、9つの実験的なプロジェクトだ」。

中期計画の見通しについては、「3カ年の中期経営計画も折り返し点を過ぎた。既存事業が収益に貢献していることもあり、中計で掲げた数値目標は達成できる」と考えている。中計の先──2025年頃の中長期ビジョンについては、「現在、精力的に取り組んでいる発展戦略を具現化し、新規事業を育成していかないと、高いハードルとなってしまう」と述べ、現在の業務の重要性を指摘した。

来年度について、「来年の干支はイノシシで、中計の最終年度に当たる。“亥”は草木の生命力が種の中に閉じ込められている状態を表していると言われる。我々も、この亥の年に、エネルギーをしっかり蓄える時期ととらえて、次の中計、引いては次の100年にその成果が花開くことができる状態を目指したい」と抱負を述べた。

第2四半期決算は堅調な推移に

2018年度(2019年3月期)の第2四半期決算は、連結売上高4,394億1,800万円(8.6%増)、経常利益397億6,500万円(4.9%増)と増収・増益を達成した。営業利益は原燃料の価格高や、新規受注に伴う一時的な費用が発生したことなどから、362億円(3.5%減)と微減したが、親会社株主に帰属する四半期純利益は、営業外収益や特別利益が増加したこともあり、339億800万円(16.2%増)と、上期では最高益を達成した。

主力の「マテリアル事業」では、アラミド繊維の販売が自動車関連向けを中心に堅調な推移だった。「繊維・製品事業」は、衣料繊維の販売が好調だったが、原燃料の価格上昇の影響があった。産業資材は、寝装用途が好調だった。

通期の業績見通しは、連結売上高が9,000億円(7.8%増)、営業利益650億円(6.9%減)、経常利益が670億円(1.2%減)。ROE(自己資本当期利益率)は10%以上を目指す。EBITDA(税引前利払前減価償却前利益。営業利益+減価償却費で算出)は、1,120億円の見通しだ。

(樋口尚平)

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