リーバイ・ストラウス ジャパン、2018年11月期 第2四半期
冬物商戦・直営店が健闘し、増収・増益に
update: 2018/07/17
《財務分析レポート》
リーバイ・ストラウス ジャパンの2018年11月期第2四半期(12-5月)決算(非連結)は、冬物商戦・直営店が健闘し、増収・増益を達成した。主力のボトムスに加えて、トップスの豊富な品揃えがプラスに働いた。それに伴い、通期の業績見通しを上方修正している。
通期の業績見通しを上方修正
売上高(非連結)は73億3,100万円(14.9%増)と2ケタの増収だった。当初見通しの66億円から大幅に上振れした。営業利益は7億1,600万円(262.1%増)と大幅な増益となった。当初見通しの1億5,000万円からこちらも大幅に上回った(表1を参照)。
店頭売りの後押し、および商品のコスト減が奏功して、売上高総利益率(粗利率)が52.1%(5.5ポイント増)と改善した。販管費は増加したが、粗利率の増加がカバーした形だ。経常・四半期各段階で、大幅な増益を達成した。
けん引役になった冬物では、新商品を中心に順調な消化が進んだ。主力のボトムスに加えて、トップスの動きも良かったようだ。直営店「リーバイスストア」の売り上げも堅調な推移だった。
年末年始の商戦が新商品を中心に好調だったほか、今年の春夏シーズンの立ち上りも順調に推移した。順調に消化が進んだことで棚卸資産(在庫)の適正化が進み、返品調整引当金が減少したことも、増益に貢献した。
好調な第2四半期決算の結果を受けて、通期(2018年11月期)の業績見通しを上方修正している。売上高は当初の135億円を141億円に、営業利益は同2億円を5億5,000万円に、経常利益は同2億円を5億5,000万円にそれぞれ修正した。
(樋口尚平)