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主要上場アパレル関連企業7社、2017年度業績まとめ
増益基調の企業が主流を占める

《財務分析レポート》

主要上場アパレル関連企業7社、 2017年度 財務諸表(表1)

主要上場アパレル関連企業7社、
2017年度 財務諸表(表1)

主要上場アパレル関連企業7社の2017年度の業績をまとめた。増益基調の企業が主流を占める傾向だったが、一部の企業では減益基調で苦戦した。7社の内、増収・増益を達成したのは、良品計画とユナイテッドアローズの2社だった。

増収・増益を達成したのは、2社

対象にしたのは主要上場アパレル企業の7社(ワールド、オンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、レナウン、良品計画、ユナイテッドアローズ)。ただし、ワールドは非上場で、決算の形式も国際会計基準を採用している。ワールドおよびユナイテッドアローズのみ、3月期決算だ(表1を参照)。

主要上場アパレル関連企業7社、 2017年度 セグメント別売上高(表2)

主要上場アパレル関連企業7社、
2017年度 セグメント別売上高(表2)

売上規模は2,000億円台にワールド、オンワードHD、アダストリアが並ぶ。良品計画は3,700億円規模だが、非アパレルが半分以上を占めている。アパレル関連に限定すれば、約1,000億円と小さくなる(個別の数値。表2を参照)。増収を達成したのは、アダストリア、良品計画、ユナイテッドアローズの3社。増益を達成したのは、ワールド、オンワードHD、良品計画、ユナイテッドアローズ。前期に営業損失を計上していたレナウンは黒字転換した。

財務面では、ワールドを除く6社が比較的安定している。良品計画、ユナイテッドアローズの2社は改善が見られる。交差比率では、アダストリアが300台で最も高い数値。レナウン、ユナイテッドアローズが改善した。依然、財務状態が芳しくないのがワールド。増益を達成し、利益体質になりつつあるが、自己資本比率が増えたとはいえ13%と低く、有利子負債も約1,000億円ある。財務の健全化にはしばらく時間がかかりそうだ。

高まるEコマース比率

セグメント別の売り上げでは、ワールドの場合、「投資事業」が利益に貢献している。主力の「ブランド事業」に次ぐ収益性だ。オンワードHDは、うまく乗り切ったと言うべきだろう。既存の主力ブランドに大きな変動はない。アダストリアは、主力ブランドがけん引役になった。海外事業は黒字化していない。TSI HDは主力ブランドが健闘した。販路では百貨店系が苦戦した。レナウンは主力ブランドが伸び悩んだが、直営店が健闘した。良品計画は軒並み増収だった。主力のレディスウエア、メンズウエアが2ケタ増を達成した。ユナイテッドアローズは各事業で手堅い推移だった。ウイメンズがけん引役になった(表2を参照)。

各社に共通した点は、Eコマースの売上規模が増えていること。中期計画でも強化分野に掲げている企業が多い。ワールドやオンワード、TSI、レナウンなど、多くの企業で2ケタ増を達成している。海外展開についてはまだ温度差がある。アダストリア、良品計画、TSIなどは積極的に開拓しているが、黒字化しているところが少数派だ。

(樋口尚平)

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