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オンワードホールディングス、2018年2月期 連結決算
ブランド廃止の影響で微減収、構造改革が進み増益に

《財務分析レポート》

オンワードホールディングス、 2018年2月期 財務諸表(表1)

オンワードホールディングス、
2018年2月期 財務諸表(表1)

オンワードホールディングスの2018年2月期連結決算は、ブランド廃止や休止事業の影響で減収したが、構造改革や成長戦略が進んだことで増益を達成した。特に国内の既存事業やEC事業が増益に貢献した。その半面、海外事業が苦戦した。基幹4ブランド(23区、組曲、ICB、自由区)は堅調な推移だった。

EC事業が順調に伸びる

連結売上高は2,430億円(0.7%減)と微減収だった。国内の基幹・主力ブランドが堅調だったほか、新興ビジネスのECが売上高203億円(37.0%増)と順調に成長した。自社のECサイト「オンワード・クローゼット」が好調な推移だった。在庫の一元管理、オンライン限定商品の拡充、キャンペーンやセールの強化が功を奏したようだ。ウェブ会員も204万人(28.0%増)と順調に増加している。

オンワードホールディングス、 2018年2月期 ブランド別売上高(表2)

オンワードホールディングス、
2018年2月期 ブランド別売上高(表2)

ブランド別では、基幹4ブランド(23区、組曲、ICB、自由区)が堅調な推移。「23区(レディス)」が売上高279億円(3.0%増)、「自由区(レディス)」が同96億円(3.0%増)と前年を上回った。そのほか、「ジョゼフ」が同50億円(3.0%増)、「エニィスィス(レディス)」が同91億円(2.0%増)と堅調に推移した。「五大陸(メンズ)」や「23区メンズカジュアル」が苦戦した(表2を参照)。

販路別では、主力の「百貨店」が961億円(3.4%減)と苦戦した。「新流通」は358億円(4.0%増)と好調な推移だった。「専門店」は35億円(2.7%増)と健闘した。

効率化めざし、在庫一元化、物流拠点を集約

今後の強化ポイントは、企画では「ブランド横断型の仕掛け」、販売では1・7月のクリアランス対応やECの売上拡大、物流では在庫の一元化による効率化だ。「ブランド横断型の仕掛け」では今春、“デニム”と“ブルー”をキーワードにした「オンワード ブルー キャンペーン」を実施している。

通期の業績見通しは、連結売上高が2,485億円(2.2%増)、営業利益が72億円(39.3%増)、経常利益が73億円(23.1%増)の増収・増益を目指す。引き続き国内事業の増益(18億円増)に加え、苦戦した海外事業では8億円の利益増を計画する。EC事業は国内外ともに40%以上の成長を継続させ、通期で売上高300億円を目指す。

物流面では、物流拠点を2019年度(2020年2月期)から、従来の11拠点を4カ所に集約する計画だ。今年8月(上期末)にはEC在庫も統合した“リアル店舗とEC”の在庫の一元化を実現させる。また、全商品にRFID(電波を用いた非接触の読み取りシステム)タグの装着を終えており、そのシステムが本格的に稼働する。

財務面では、ROE(自己資本当期純利益率)の改善に力を入れる。早期にROEを5%以上に高め、将来的には8%の水準を目指す。

(樋口尚平)

 

オンワードホールディングス、2018年2月期 連結決算 ブランド廃止の影響で微減収、構造改革が進み増益に

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