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しまむら、2018年2月期 連結決算
国内事業が伸び悩み、微減収・減益に

update: 2018/04/03

《財務分析レポート》

しまむら、2018年2月期 財務諸表(表1)

しまむら、2018年2月期
財務諸表(表1)

しまむらの2018年2月期連結決算は、国内事業が伸び悩んだこともあり、微減収・減益となった。主力業態の「しまむら」が1.3%減と減収に至った。海外の上海、台湾事業は増収したが、黒字化には至っていない。

成長が一段落、踊り場に

連結売上高は5,651億円(0.1%減)で、ほぼ前年度と同水準だった。期末の棚卸資産(在庫)が増えた影響で売上原価が増加、売上高総利益率(粗利率)がやや低下した。販管費率が増加したこともあり、利益が目減りした(表1を参照)。

しまむら、2018年2月期 業態別・部門別売上高(表2)

しまむら、2018年2月期
業態別・部門別売上高(表2)

業態別では、主力の「しまむら」が売上高4,461億円(1.3%減)とやや減収した。規模は小さいが、「アベイル」が507億円(0.8%増)と微増。「バースディ」が513億円(9.6%増)と好調に推移した。「シャンブル」も96億円(1.8%増)で堅調な推移だった(表2を参照)。

部門別の売上高では、最も金額の大きい「婦人衣料」が1,445億円(0.2%増)と微増した。「肌着」は1,084億円(0.1%減)と微減。「寝装具」「紳士衣料」「洋品小物」は微増収だった。「ベビー・子供服」「インテリア」は前年並みだった。

財務面は健全な状態、通期では増収・増益を目指す

利益面では減益に至ったが、財務面は健全な状態である。商品回転率は8回転台で依然、高い水準を持続している。交差比率も268と高い数値である。

流動性指標では、有利子負債額が無視してもいい規模で、手元流動性資金=いわゆる現金および現金同等物も約1,500億円と潤沢だ。自己資本比率も88%と高い水準にある。前売りの勢いが落ち着いてきたが、財務面の不安材料は見当たらない。

通期の業績予想は、連結売上高5,800億円(3.8%増)、経常利益520億円(17.1%増)、当期純利益355億円(20.0%増)。増収・増益を計画している。

(樋口尚平)

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