グンゼ、2018年秋冬展
“ストレスフリー”をキーワードにインナーを企画
update: 2018/03/12
展示会レポート
グンゼの2018年秋冬展では、“ストレスフリー”をキーワードにインナーを企画した。レディスインナーで広がりを見せている無縫製仕様の流れが、メンズインナーやキッズ向けのインナーでも見られるようになってきた。メンズでは「YG」を、レディスでは無縫製タイプのけん引役になっている「キレイラボ」などが強化ブランドだ。
メンズ「YG」も“快適性”を重視
メンズインナーの「YG」でも、断ち切り仕様の「CUT OFF®」を採用して、“ストレスフリー”の機能性を追求している。また、秋冬シーズンに求められる機能性──寒さ、着ぶくれ、乾燥の3要素に対応した機能を付加した。
また、「ワンダーウォーム」ラインでは、肩甲骨部分に“中綿”を配置した肌着や、肉厚で伸縮性に富むインナーを企画・提案した。昨今のインナー市場では、“肉厚”タイプのニーズが戻ってきており、より暖かさを体感できる仕様の商品が求められているようだ。
断ち切りの「CUT OFF®」、無縫製の仕様はキッズインナーにも採用されている。「ピスカピスカ」ブランドで、「CUT OFF®」、無縫製仕様のインナーを新たに企画した。量販店などの売り場では、レディス(=母親)売り場と隣接してキッズコーナーが設けられていることが多いそうだが、買い回りなど相乗効果を狙った企画である。
無縫製アイテムを強化した「キレイラボ」
レディスインナーの「キレイラボ」は、「完全無縫製®」シリーズを強みにする。断ち切り仕様で、接着により縫製部分をなくし、肌触りを良くした点が特長だ。今回は秋冬シーズンを意識して、裏起毛の肉厚生地を使った新しいタイプを提案した。また、吸湿発熱機能を付加したタイプも先シーズンに引き続き提案している。
「トゥシェ」では、ブラジャーの新製品「LACY AIR」(レーシーエアー)を提案した。モールドタイプのカップで、真ん中でつながっている“ピーナッツパッド”を採用。着用時にパッドがずれにくくなっている。表側はレース模様になっているが、裏側は肌触りのいい表面感が特徴で、ダブルフェース的な編み組織だ。
“ストレスフリー”に加え、“スポーツ”もキーワードの1つだと考えている。汎用性を含むスポーツ──アスレジャー需要を意識した企画も強化している。ライセンス展開する「ライザップ」や「アディダスネオ」「アンブロ」などは安定した推移。自社ブランドでは、「ACTIVE STYLE」という、フィットネスなど運動シーンでも着られる動きやすいインナーを企画・提案している。
(樋口尚平)