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主要上場アパレル関連メーカー5社、2018年2月期 第3四半期決算まとめ
2社が増収・増益を達成

update: 2018/01/17

《財務分析レポート》

主要アパレルメーカー5社、2018年2月期 第3四半期 財務諸表(表1)

主要アパレルメーカー5社、2018年2月期
第3四半期 財務諸表(表1)

主要上場アパレル関連メーカーの2018年2月期(2017年度)の第3四半期(3-11月)決算が出揃った。対象にしたのはオンワードホールディングス(HD)、アダストリア、TSIホールディングス(HD)、良品計画、レナウン(順不同)の5社。増収・増益を達成したのはオンワードHDと良品計画の2社にとどまった。レナウンは微減収だったが、利益面では黒字回復した。

各社で収益性に格差が表れる

オンワードHDは、国内において「23区」ブランドが健闘したほか、「自由区」「J.プレス」「ジョゼフ」といった主要ブランドの売り上げが回復した。海外事業は円安による影響で増収になったが、生産部門の契約変更や一部のライセンスビジネスの苦戦で減益となった。国内売上がやや苦戦し、欧州、アジア・北米の売り上げが増加した。

アダストリアは、新規事業の貢献等で増収を達成したが、セール品の増加などが影響し減益となった。ブランドでは、「グローバルワーク」や「ニコアンド」などの主力が健闘した。売上高総利益率(粗利率)が低下しているが、これは前述のセール品の増加による影響が大きい。海外事業は苦戦が続いている。ウェブ事業は売上高152億円(19.5%増)で、2ケタ増と好調だった。

TSI HDは、一部の主力ブランドの苦戦が影響し、減収となった。販管費率が微増し、粗利率が微減したことで、減益に至った。「ナノ・ユニバース」は売上高177億円(5.3%減)と苦戦、「ナチュラルビューティベーシック」は同125億円(1.8%増)と堅調だった。「マーガレットハウエル」は同106億円(10.0%増)、「パーリーゲイツ」は同89億円(15.4%増)でいずれも2ケタの伸びを達成した。「ローズバッド」は同56億円(19.4%減)の2ケタ減と苦戦した。

良品計画は、安定した収益性を保っている。営業利益率は前年同期比と同じく12.0%と2ケタの水準である。国内・海外ともに堅調な推移を続けている。商品別では、「衣服・雑貨」が売上高757億円(13.6%増)と好調な推移。主力の「生活雑貨」も同1,163億円(10.6%増)と2ケタの増収だった。

レナウンは、在庫内容の改善が進んだことで粗利率が上昇。営業・経常損失を計上していた子会社が連結対象から外れたこともあり、利益を確保するに至った。販管費率も増加したが、粗利率の増加が上回った。販路では、GMSやショッピングセンター、ECなどは堅調だったが、主力の百貨店が苦戦した。

(樋口尚平)

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