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ハニーズホールディングス、2018年5月期 第2四半期 連結決算
国内は健闘するも、中国事業が苦戦し減収・減益に

update: 2018/01/15

《財務分析レポート》

ハニーズホールディングス、2018年5月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ハニーズホールディングス、2018年5月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ハニーズホールディングスの2018年5月期第2四半期(6-11月)連結決算は、国内事業が前年を上回り健闘したが、アジアの中国事業が苦戦し減収・減益に至った。その影響で、通期(2018年5月期)の業績見通しを下方修正した。

日本市場は既存店ベースが前年を上回る

連結売上高は266億円(1.2%減)、営業利益が11億8,500万円(18.4%減)。経常利益は為替差益などの発生と前年の「デリバティブ評価損」がなくなったことなどから、13億5,200万円(12.2%増)の増益となった。売上高総利益率(粗利率)は57.1%(1.1ポイント減)だった(表1を参照)。

業績の足を引っ張った中国ビジネスだが、国内事業は堅調な推移だった。客単価が増加したことで、売上高は233億円(3.9%増)、営業利益が16億円(4.2%増)となった。粗利率は57.8%(0.4ポイント減)だった。販管費率が50.5%で0.5ポイント減った効果もあった。既存店ベースでは、1.7%増だった。

中国事業は、売上高33億円(24.9%減)、営業損失4億3,500万円、経常損失が3億4,400万円で、黒字化していない。粗利率も54.7%(3.9ポイント減)と減少した。その半面、販管費率が67.7%(4.5ポイント増)と増加した。

「シネマクラブ」ブランドがけん引役に

ハニーズホールディングス、2018年5月期 第2四半期 ブランド別売上高(表2)

ハニーズホールディングス、2018年5月期
第2四半期 ブランド別売上高(表2)

国内の業態別では、ベーシックブランドの「シネマクラブ」が幅広い年齢層の支持を集めて好調に推移した。「コルザ」「グラシア」などほかの部門では前年を下回った(表2を参照)。期末の店舗数は、867店(25増、19減)。中国市場では、312店(3増、113減)で、大幅な退店数となった。

中期3カ年計画も下方修正している。2016年7月に公表した中期計画(2017年5月期-2019年5月期)では、2019年5月期までに、売上高610億円、営業利益45億円、営業利益率7.2%、ROE8.0%という数値目標を掲げていた。昨年(2017年)7月に公表した見直し案では、同様の目標数値を売上高540億円、営業利益38億円、営業利益率6.9%、ROE6.7%に下方修正した。

通期見通しは前述の通り、中国事業の立て直しに伴う影響を考慮し、連結売上高535億円(当初予測から10億円減、前年比1.9%減)、営業利益27億円(同3億5,000万円減、同15.5%増)、経常利益28億5,000万円(同1億5,000万円減、50.4%増)の、減収・増益に修正している。

(樋口尚平)

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