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ワールド、2018年3月期 第2四半期(非上場)
店頭苦戦で減収するも、営業利益率が改善

《財務分析レポート》

ワールド、2018年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ワールド、2018年3月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ワールドの2018年3月期(2017年度)の第2四半期(4-9月)決算(非上場)は、店頭売りが伸び悩んで減収するも、効率性が向上して、利益率が改善し、営業利益段階で増益を達成した。3期連続で、“コア営業利益”が増益となった。ECの売り上げが着実に伸びているほか、既存店売り上げも下げ幅が少なくなってきた。

利益体質への構造改革が進む

連結売上高は1,191億円(3.0%減)と減収になったが、既存店ベースの売上高は年々、ぞの下げ幅が縮小している。第2四半期では2.2%減(0.2ポイントの改善)だった。本業の儲けを表すコア営業利益(日本会計基準で言う営業利益。IFRSでは営業外損益を差し引きした額)は60億円(4.1%増)と3期連続で増益を達成した。売上高総利益率(粗利率)の改善が貢献した形だ。プロパー販売の改善および仕入れ価格の低減が貢献した。税引前利益は借入金の枠の自由度を高めた結果、銀行への手数料が増えたことによる影響で減益となった(表1を参照)。

既存店ベースをクリアしたブランドは、「アンタイトル」「インディヴィ」「エッシュ」「ココシュニック」「アクアガール」など計15。少しずつだが、収益性が改善してきた。今年4月から、持ち株会社制に移行した効果は顕著になっていないが、「収益性の向上に対する意識は高まっている」(上山健二 代表取締役社長執行役員)ようだ。

ワールド、2018年3月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

ワールド、2018年3月期
第2四半期 部門別売上高(表2)

事業別では、ECビジネスが着実に売り上げを伸ばしている。今上期は、売上高が86億円(12.4%増)と2ケタの増収だった。通期では、前期の169億円を上回る見通しだ。子会社の「ファッション・コ・ラボ」が他社の自社サイトの運営を請け負っている関係で、同社のEC売り上げを含めると、グループ全体では290億円(2016年度実績)、連結売上高の10%を超える比率になる。自社サイト「ワールドオンラインストア」がEC売り上げの半分以上を占めている。今後もEC事業が重要度を増すことは否定していないが、「多ブランド展開する当社では、実店舗のショールーム化は想定していない。ECと実店舗が互いに刺激し合う関係が現実的だろう」(上山社長)と考えている。

伸び代は「プラットフォーム事業」

今期(2018年3月期)は中期3カ年計画の最終年度に該当するが、目標だった営業利益100億円を1年前倒しで達成したため、「実質的には大きな改革は完了している」(上山社長)という。

主力の「国内ブランド事業」に加えて、今後は“BtoB”を意識した「プラットフォーム事業」を収益向上の第2の柱として考えている。「プラットフォーム事業」とは、店舗の什器・内装施工や販売代行、OEM・ODM生産など、他社の業務支援を請け負うビジネスを指す。すでに「アカチャンホンポ」へのOEM・ODM生産など実績を挙げつつある。中長期的には、「国内ブランド事業」の収益を維持しつつ、「『プラットフォーム事業』の業容拡大に力を入れる」(上山社長)。

財務面では、利益率の改善により自己資本比率が改善している。それに伴い、回転率は低下した。併せて、有利子負債が減少したため、D/Eレシオも軽減している。商品回転率および粗利率の改善により、交差比率が好転した。徐々に、構造改革の効果が財務数値に表れてきている。

(樋口尚平)

ワールド、2018年3月期 第2四半期(非上場) 店頭苦戦で減収するも、営業利益率が改善

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