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ライトオン、2017年8月期 本決算
店頭売りが苦戦、減収・損失を計上

《財務分析レポート》

ライトオン、2017年8月期 財務諸表(表1)

ライトオン、2017年8月期
財務諸表(表1)

ライトオンの2017年8月期本決算は、店頭売りが苦戦し減収となった。在庫消化のための値下げロスが増加したほか、積極的な販促投資を行った影響で、損失を計上するに至った。収益の不振を受けて、前期に策定・発表した中期3カ年計画「NEXT36」の数値目標を見直す。

商品企画に課題残す

当期の業績について、店頭売上の不振や、店舗の評価損の計上(減損損失)により、当初の見通しを下方修正した。損失幅が拡大している。損失計上の背景には、値下げロスの増加による売上高総利益率(粗利率)の悪化がある。また、販管費の増加も利益減に影響を及ぼした。

店頭の売上不振の要因に、トレンド商品の対応が不十分だったこと、在庫過剰で買いやすい売り場環境を構築できなかったことを挙げる。特にレディス品でその傾向が顕著だったようだ。子供向け商品では、持ち越し品の割合が多く、売り場の鮮度が保てなかったという。メンズの売り上げは前年比95%。レディスが89%、子供が90%と2ケタの減収となった。商品企画に課題を残した。

期末の店舗数は513店(48増、49減)。主力の「ライトオン」業態が477店(20増、20減)で、全体の約90%を占めている。「バックナンバー」が7店(1増、2減)と減少、「フラッシュリポート」と「チャイム」は全店が撤退した。新業態「ノーティードッグ」が28店と増加した。

在庫管理を徹底し、トレンドに迅速対応

今期は、在庫管理の精度向上、および市場トレンドへの迅速な対応を目指す。売り場トータルの提案力を高めるため、組織を改編する。従来はアイテムごとに分かれていた商品部をメンズ、ウィメンズ、キッズ、ノーティードッグの4つの“商品調達部”に改編する。素材や商品の発注スケジュールも見直し、販売開始から6カ月前に始めていた企画を2カ月に短縮、トレンドに即した商品の強化を図る。

ライトオン、2017年8月期 商品別売上高(表2)

ライトオン、2017年8月期 商品別売上高(表2)

中期計画は、中期の“数値目標”(売上高1,000億円、既存店伸び率が年平均102.5%以上、粗利率50%以上、経常利益率7%以上、ROE8%以上、配当性向30%以上)を取り下げる。目下の最優先課題──商品企画の効果、販売力の強化などに注力する。新しい中計については、通期の決算発表時に公表する計画だ。

加えて中計では、新業態の「ノーティードッグ」の収益向上に力を入れる。また、アウトレット店舗の拡大も視野に入れる。そのほか、海外展開も重要課題の1つ。今年4月に台湾へ「ライトオン」の1号店を出店した(現在は2店)。店舗の認知を高めながら、首都の台北近郊へ2-5店舗の出店を計画している。その後、出店エリアを拡大し、全土で15-30店の出店を進める。

単独出店の店舗にシューズ専門店「ABCマート」を誘致し、併設していく取り組みも続ける。ECも強化ポイントの1つ。当期は前年比50%増と好調な推移だった。今期は自社サイトの改善、外部モールへの出店を増やし、売り上げの拡大を目指す。

通期の業績は、売上高800億円、営業利益15億円で、微減収・黒字回復の計画。粗利率および販管費の改善により、利益確保を目指す。「ライトオン」を中心に不採算店舗を閉鎖し、期末の店舗数を501店まで絞り込む。「ノーティードッグ」は2店増やして30店にする。

(樋口尚平)

ライトオン、2017年8月期 本決算 店頭売りが苦戦、減収・損失を計上

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