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大阪・梅田、「ルクア イーレ」に
「ユニクロ」「ジーユー」の複合店舗がオープン
国内2店目、大阪駅の利用客を取り込む

update: 2017/09/19

《店頭レポート》

「ユニクロ」「ジーユー」の複合店 (「ユニクロ」側から「ジーユー」を望む)

「ユニクロ」「ジーユー」の複合店
(「ユニクロ」側から「ジーユー」を望む)

大阪・梅田の複合商業施設「ルクア イーレ」の地下2階に9月15日、ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」および「ジーユー」の複合店舗がオープンした。2店舗併せて約1,000坪の大型ショップで、名古屋のJRゲートタワーに次いで国内2店目の業態。大阪駅の利用者をはじめ、幅広い客層を取り込む狙いがある。

“駅上”の好立地に大型店

「ルクア イーレ」の改装オープンのタイミングに合わせて開店した。以前はJR大阪三越伊勢丹のシューズ売り場、アクセサリー売り場だった。南側──旧東館の「ルクア」との連絡通路に面した区画に「ユニクロ」が、西側に「ジーユー」が位置する。ショップを隔てる大きな壁は存在せず、看板と床の色を替えることで認識できるようにした。

メリノウール商材を編集した 「ユニクロ」のメーンコーナー

メリノウール商材を編集した
「ユニクロ」のメーンコーナー

2つのショップの中央付近にはエスカレーターがあり、地上1階と連絡している。地階からの来店も多いと予想されるが、やはりメーンはこの1階からのエスカレーターで、降りた区画に一押しの商材──立ち上がりはメリノウール使用のアイテムを並べている。

JR大阪駅ビル内の「ルクア イーレ」に出店した経緯は、①大阪駅からアクセスしやすいこと、②「ルクア」の広い店舗面積、③「ユニクロ」と「ジーユー」の複合店舗を大阪最大の商圏・梅田に出せること、という3つのメリットがあったからだ。また、北大阪地域では初の大型店で、さらにブランド認知度を高める狙いもある。

「ルクア」のテナントと協業企画

トレンド商材を集積した 「ジーユー」の一角

トレンド商材を集積した
「ジーユー」の一角

品揃えは両店共にレディスがメーンになる。「ユニクロ」の店舗面積は560坪。メンズ・レディス・キッズ・ベビーなど大型店の品揃えだ。そのほか、新たにスタートしたパターンオーダーの紳士服、マタニティーウエアも展開する。レディスの区画では、6つのシーンに分けて、代表的なコーディネートを展示。それに合わせるアイテムをその後ろに配置した店内レイアウトだ。

また「ルクア イーレ」内のテナントとも協業。同館9階に出店する「梅田 蔦屋書店」で扱う書籍をコーディネートと並べ、着用シーンに加えて着る人の“ライフスタイル”提案も行っている。

「ジーユー」の店舗面積は400坪。メンズ・レディス・キッズのほか、他店よりもシューズ類を手厚く品揃えした。「ユニクロ」にはないパジャマも置いている。また「ジーユー」は同日、心斎橋店をリニューアルオープンしており、大阪市内での発信力を強化するタイミングでもある。「ジーユー心斎橋店」の店舗面積は約650坪で日本最大級の規模。品揃えは従来の2倍に拡大し、最新のフルコレクションを取り揃える。

異なる層の顧客へアピールできるメリット

「ユニクロ」「ジーユー」の複合店のメリットは、異なる層の顧客へアピールできることだ。両店の店長は、「互いに新しい顧客を開拓できる」と期待を寄せる。1,000坪規模の店舗運営ノウハウはすでにあるというが、「立地や品揃えの違いで顧客の流れも異なってくるのではないか」と想定する。レジも両店で別々のため、顧客の誘導も課題だ。

元々、「ユニクロ」と「ジーユー」は異なるコンセプトのショップである。複合店にするメリット性を期待しての出店で、名古屋の店舗同様、駅前立地。今後の新しい業態になり得るだろうか。

(樋口尚平)

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