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V.F.CORPORATION、2017年12月期 第2四半期決算
ジーンズウエアの苦戦が響き、微減収・減益に

update: 2017/08/28

《財務分析レポート》

2017年12月期 第2四半期 財務諸表(表1)

2017年12月期 第2四半期
財務諸表(表1)

アウトドアやジーンズなどアパレルブランドを展開する米国・V.F.CORPORATION(VFコーポレーション)の2017年12月期第2四半期(上半期)の連結決算は、主力の「アウトドア&アクションスポーツ」が健闘したものの、「ジーンズウエア」「スポーツウエア」が苦戦し、微減収・減益に至った。売上高総利益率(粗利率)は改善したが、販管費率も増加した。前期に引き続いて、「アウトドア&アクションスポーツ」がけん引し、「ジーンズウエア」が苦戦する傾向が見られる。

主力の「アウトドア&アクションスポーツ」が堅調に推移

VFコーポレーションはアウトドアの「ザ・ノース・フェイス」や「ティンバーランド」「ナパピリ」、ジーンズの「ラングラー」や「リー」、スポーツウエアの「ノーチカ」など複数のアパレルブランドを所有している。主力は「アウトドア&アクションスポーツ」で、売り上げの約63%を占める(第2四半期決算)。「ジーンズウエア」は約25%の割合だ。

ロイヤルティ収入を含む営業収益は、49億4,100万米ドル(約5,533億9,200万円、1ドル=112円で換算)、0.3%減とほぼ前年並みだった。粗利率は1.1ポイント改善したが、販管費率が2.0ポイント増加した影響で、利益が目減りした。営業利益は、4億5,900万米ドル(約514億800万円、同)、9.3%減となったが、利益率は営業段階で2ケタ近い水準を維持している(表1を参照)。

2017年12月期 第2四半期 カテゴリー別売上高(表2)

2017年12月期 第2四半期
カテゴリー別売上高(表2)

カテゴリー別売上高では、主力の「アウトドア&アクションスポーツ」が売上高31億4,500万米ドル(約3,522億4,000万円、同)、3.1%増と堅調だった。米州が3%増、アジア・パシフィックは11%増、欧州は1%増だった。セグメント利益は、3億5,200万米ドル(約394億2,400万円、同)、0.4%増とほぼ前年並みだった。「Vans」ブランドは約8%増。「ザ・ノース・フェイス」は約6%の増収だった。

「ジーンズウエア」が売上高12億4,800万米ドル(約1,397億7,600万円、同)、6.8%減と苦戦した。「ラングラー」ブランドの売上高は約2%減、「リー」は同7%減だった。セグメント利益も2億200万米ドル(約226億2,400万円、同)、17.6%減と2ケタの減益だった(表2を参照)。また、DTC(Direct- to-consumer)ビジネスの売上高は、13%増と好調な伸びで、売上全体の32%を占めた。ECの売り上げは34%増と好調な推移だった。

財務面では、有利子負債が増加したほか自己資本が減少した影響もあり、D/Eレシオが悪化している。商品回転率も悪化した。交差比率は154.7(40.5ポイント減)と低下した。資本回転率はほぼ前年同期比並みだった。

(樋口尚平)

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