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三陽商会、2017年12月期 第2四半期
ブランド廃止などで減収、経費削減により損失幅が縮小

《財務分析レポート》

三陽商会、2017年12月期 第2四半期 財務諸表(表1)

三陽商会、2017年12月期
第2四半期 財務諸表(表1)

三陽商会の2017年12月期の第2四半期(上半期)決算は、ブランドの廃止などを実施した影響もあり、減収に至った。販売管理費の削減が進んだため、当初予定より損失幅が縮小した。前々期(2015年上期)に70億円後半の利益を確保した後、前期は50億円後半の損失を計上するに至った。当期の第2四半期ではその損失幅が縮小している。

今春に4ブランド、5ラインを撤退

第2四半期(1-6月)は防寒衣料や春物、メンズジャケット、レディスシャツなどが健闘し、既存事業はほぼ前年並みを確保した。売上高総利益率(粗利率)が44.7%(4.9ポイント増)と飛躍的に改善した。販管費率も7ポイント減少したが、利益を確保するまでには至っていない。「ポール・スチュアート スポーツ」などブランド撤退の影響が足を引っ張った。今年2月末で、「ポール・スチュアート スポーツ」のほか、「バンベール」「バンベール(Lサイズ)」「アレグリ」「フランコ・プリンツィバァリー」の計4ブランド、5ラインを撤退した。

販路別では、主力の百貨店事業が売上高321億5,000万円(8.4%減)と苦戦した。ファッションビル・路面店は同38億3,000万円(15.1%減)と2ケタの減収だった。規模は小さいがEC・通販が同28億4,000万円(27.4%増)と健闘した。通期では、百貨店レディスとEC・通販が増収の計画だ(表2を参照)。

ブランド事業別では、主力の「マッキントッシュ事業」が売上高104億3,000万円(10.0%増)と2ケタの増収を達成した。「ポール・スチュアート事業」はスポーツラインの撤退が影響し、減収となった。規模は小さいが、「ラブレス事業」が同15億8,000万円(7.5%増)と堅調な推移だった。

期末の売り場数(ドア数)は、百貨店で230減の1,134カ所に減少した。通期では、1,025カ所まで減少する見通しだ。百貨店以外では、11減の71カ所。通期では、65カ所に減少する計画だ。

着実に構造改革が進む

三陽商会、2017年12月期 第2四半期 販路別・部門別売上高(表2)

三陽商会、2017年12月期
第2四半期 販路別・部門別売上高(表2)

第2四半期決算の開示のほか、中期3カ年計画「SIP 2017」の進捗状況も併せて発表した。公表された資料によると、売り上げは減少するが粗利率が改善し、経費の圧縮も進んだため、営業損失の目標数値を達成したという。また損失の状態だが、構造改革は着実に進んでいると説明する。下期では、在庫の適正化による評価損の削減(6億円)、原価の低減(1億円)、ECの売り上げ拡大(3億円)などにより、計11億円の利益改善を目指す。

財務面では、棚卸資産──いわゆる在庫の削減(期首在庫160億円が123億円に減少)が進み、商品回転率が改善した。粗利率の改善と相まって、交差比率も改善している。資本回転率もやや改善するなど、全般的に「効率性指標」が良くなった。手元流動性資金は引き続き潤沢で、D/Eレシオも正常値内にある。財務面における当面の懸念材料は見当たらない。

通期見通しは、下期も引き続き百貨店ビジネスが厳しい推移であると予測し、売り上げは微減に修正した。利益面では損失幅がやや縮小する見通しだ。連結売上高が625億円(7.6%減)、営業損失・経常損失ともに25億円を計画している。

(樋口尚平)

三陽商会、2017年12月期 第2四半期 ブランド廃止などで減収、経費削減により損失幅が縮小

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