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島精機製作所、2017年3月期 連結決算
主力の横編機がけん引し、増収増益に

《財務分析レポート》

島精機製作所、2017年3月期 財務諸表(表1)

島精機製作所、2017年3月期 財務諸表(表1)

島精機製作所の2017年3月期(2016年度)連結決算は、主力の横編機がけん引し、増収増益を達成した。円高の影響で売上高総利益率(粗利率)が低下し為替差損も発生したが、販管費の抑制効果が表れ、収益性が向上した。併せて、島正博 代表取締社長が会長に退き、島三博 取締役副社長が新社長に就任する人事が発表された。

編機の販売台数が過去最高を記録

主力の「横編機」事業がアジア地域(53%増)を中心に順調な推移だった。また欧州でも13.7%増と健闘した。期中の販売台数は、1万4,473台(前期1万47台)と増加し、過去最高の販売台数を記録した。うち、無縫製ニットの「ホールガーメント®」が707台(前期556台)で、堅調な推移だった(表2を参照)。今期は「ホールガーメント®」で1,200台の販売計画を立てている。

また、旺盛な受注ニーズに対応するべく、本社工場の生産能力を高める目的で、約10億円を投資し、横編機の部品加工とデザインシステムの構築機能を確保する計画だ(4月に着工)。9月をめどに竣工する予定で、生産能力は現状の日産70台から80台に向上する見込み。

島精機製作所、2017年3月期 部門別売上高(表2)

島精機製作所、2017年3月期 部門別売上高(表2)

利益面では、為替の影響で粗利率が0.6ポイント減少したが、販管費を絞り込んだ効果により、大幅な増益を達成した。為替差損が約19億円発生したものの、経常利益は100億円台に到達した。売上高と営業利益については、当初予測の数値(売上高630億円、営業利益115億円、経常利益80億円)を下回る結果だが、健闘した決算と言えるだろう。

財務面では、有利子負債が40億円ほど増えている影響で、流動性指標──流動比率、D/Eレシオがやや悪化しているが、深刻な水準ではない。自己資本比率が低下しているが、これは総資産が増えたことによる影響で、金額自体は増加している(表1を参照)。

新社長に副社長の島三博氏

決算発表に併せ、社長交代の人事異動も公表された。島正博 現社長が80歳を迎えたこと、「ホールガーメント®」のビジネスに道筋を付けられたことなどから、このタイミングでの交代を決めた。島 現社長は、代表権のある会長に就任する。

決算会見に臨む島正博社長

決算会見に臨む島正博社長

島正博社長は会長職について、「13歳の時から取り組んできた“発明のヒント”を社員に伝える存在になりたい。新しい製品を開発するための“きっかけ”を提供したい」と抱負を語った。新社長の島三博氏は日本大学理工学部の精密機械工学科を卒業。1987年に同社へ入社後は、一貫してシステム開発に携わってきた。主力の横編機に加え、新しい柱にするべく力を入れている「デザインシステム関連」の活性化にも期待が掛かる。

通期の業績見通しは、連結売上高が730億円、営業利益・経常利益ともに150億円。今期は中期3カ年計画の最終年度に該当するが、その数値を売上高で超える計画を立てている(中計の数値目標は、今期の売上高が700億円、営業利益・経常利益がともに150億円)。                                   

(樋口尚平)

島精機製作所、2017年3月期 連結決算 主力の横編機がけん引し、増収増益に

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