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主要上場アパレル系企業7社、2016年度決算まとめ
天候不順など店頭の不振が目立つ

《財務分析レポート》

主要上場アパレルメーカー7社、 2016年度まとめ 財務諸表(表1)

主要上場アパレルメーカー7社、
2016年度まとめ 財務諸表(表1)

主要な上場アパレル系企業7社の2016年度決算が出揃った。概して、天候不順などによる店頭の不振が目立った決算になった。苦戦傾向の色濃い百貨店など、展開チャネルの違いでも明暗が分かれた。

展開チャネルの違いで明暗分かれる

今回、取り上げたアパレル系の上場企業は、オンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、レナウン、良品計画、三陽商会、バロックジャパンリミテッドの計7社。うち5社が2017年2月期決算である(三陽商会は2016年12月期、バロックジャパンリミテッドは2017年1月期)。

増収を達成したのは3社で、増益だったのは3社。増収増益だったのは良品計画1社のみ。おしなべて、アパレル事業が伸び悩んでいる。百貨店を主販路に持つレナウンや三陽商会は損失を計上し、苦戦した(表1を参照)。

オンワードホールディングスは減収増益。店頭売りが苦戦したものの、構造改革が進んだことで効率性が改善し、増益を達成した。主なブランドの実績は、レディスでは「23区」が271億6,400万円(1.0%増)でほぼ前年並みだった。「組曲」は99億2,500万円(7.0%減)と苦戦、「ICB」は88億3,200万円で前年並みだった。「自由区」も94億1,200万円(1.0%増)とほぼ前年並みの水準だった。これら4つの基幹ブランドの合計は553億3,300万円(1.0%減)で微減収の結果だった。

アダストリアは増収減益。主力ブランドの「グローバルワーク」(382億円、5.9%増)や「ニコアンド」(247億円、8.3%増)、「スタディオクリップ」(222億円、8.3%増)などが堅調に推移した。「ローリーズファーム」(246億円、6.4%減)は苦戦したが、おしなべて、堅調な推移のブランドが大半を占めた。

TSIホールディングスは減収増益。主力ブランドの「ナノユニバース」(271億円、19.0%増)を筆頭に、「ナチュラルビューティーベーシック」(159億円、1.0%増)、「マーガレットハウエル」(130億円、1.8%増)、「パーリーゲイツ」(102億円、9.1%増)などの基幹ブランドが堅調だった。「ローズバッド」(90億円、12.1%減)は苦戦した。

レナウンは減収・損失を計上。当初は利益を確保する計画だったが、店頭売りの苦戦が影響し、損失を計上するに至った。主力ブランドのメンズ「ダーバン」(61億円、7.1%増)が健闘したほか、「アクアスキュータム」(29億円、5.7%増)も堅調だった。レディスでは「エレメントオブシンプルライフ」(21億円、6.0%増)が堅調だった。

良品計画は全カテゴリーで増収を達成し、増収増益と好調な決算だった。他社で苦戦傾向が色濃いアパレル部門においても、「衣服・雑貨」が1,226億円(5.3%増)と堅調だった。非アパレル商材が多いため、商品回転率は低めだが、財務面は健全である。

三陽商会は「バーバリー」が抜けた穴の影響が大きかった。中計を策定し、業容の立て直しに本格着手したところだ。財務面は比較的安定しているため、店頭売りの回復が当面の課題だろう。

バロックジャパンリミテッドは増収減益。上場による資金調達で、財務面が改善した。中計を策定し、国内外で業容拡大を図ろうとしている。                                    

(樋口尚平)

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