エーアンドエス
「神戸BAL」に「agete」ブランドの新業態を初出店
update: 2017/03/21
《店頭レポート》
ファッションアクセサリーブランドを展開する株式会社エーアンドエス(東京都渋谷区)が3月17日、同日に全館リニューアルした「神戸BAL」(神戸市中央区三宮町)に「agete」の新業態「agete &MEMORIA」(アガット・アンドメモリア)をオープンした。ファッション目的ではなく、家族の“記念日”に贈るアクセサリーを新たに提案している。
“記念日”に焦点を当てたアクセサリー
昨年8月26日にオープンした大阪・肥後橋の路面店でも一部展開していたが、神戸BAL店はこの記念日向けアイテムのみに特化した新業態で、全国初出店だ。ショップは同館の1階にあり、店舗面積は8.2坪。肥後橋店と同様の、青色を基調にしたステンドグラス風の内装を採用した。ウエディング・家族の記念日・誕生日などのテーマに合わせたアクセサリー「アニバーサリーコレクション」を取り揃えている。
「agete」ブランドの従来のターゲットは20代後半から30代がメーン。今回の新業態はターゲット層が家族のため、年齢は幅広く考えている。2世代、3世代で訪れてもらうショップにしていく計画だ。そのため、ショップの一角には椅子などを配したレストスペースを設け、ゆっくりと買い物ができるように工夫した。滞留時間を長くするという点は、同館の方針とも合致している。
人気の商材は「ドローイン チャーム」という、好きな文字や絵柄を刻印できる商材。子供の絵や文字をあしらった自分だけの一点もののアクセサリーを制作できる点が人気を集めているようだ。また、赤ちゃんが生まれた記念の“ベビーリング”の問い合わせも増えたという。「人と違うものが欲しい」というニーズが高まっている。
肥後橋店の展開を起点に、記念日向けアクセサリーの需要は徐々に増えているそうで、手応えを感じているという。今後の出店計画は決まっていないが、この1号店を軌道に乗せることを最優先する。
(樋口尚平)