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藤井大丸、2016年度は前年比約99%の結果に

update: 2017/03/09

《店頭レポート》

けん引役の1つになった 6階の「アディダス オリジナルス」

けん引役の1つになった
6階の「アディダス オリジナルス」

藤井大丸(京都市下京区)の2016年度の業績は、前年比98.5-99%とほぼ前年並みを確保した。前年度に実施したイベントがなくなったことや休館日が増加するなどマイナス要素もあったが、堅調な推移だった。

ほぼ全フロアが堅調な推移

同店は30代を中心としたファッションに関心の高い客層をメーンターゲットにしている。売り場面積が2万㎡を切るコンパクトなフロアに、セレクトショップやデザイナーズブランドなど個性派のテナントを集積している点が特徴だ。

売り上げに占める比率が大きい1-2階フロアが堅調だった。1-2階の下層階には、「ビームス」や「ユナイテッドアローズ」「ジャーナルスタンダード」などのセレクト系ショップ、「エミ」「コスメキッチン」「ステュディオス」など個性派ブランドが集積する。中でも、2階の「ステュディオス」やセレクトの「ビショップ」などが好調な推移だった。

3階のレディスフロアも安定している。4階のレディス・メンズファッションのフロアおよびデザイナーズブランドを集積した7階フロアがやや厳しかったという。5階のインテリア・キッズ系フロアでは、子供服の「プチバトー」が好調だったほか、「フランフラン」なども堅調だった。

調子を上げているのは、スポーツ系およびメンズ系ブランドが集積する6階フロア。「アディダス オリジナルス」や「ザ・ノース・フェイス」(TNF)などが前年比5%増と好調に推移した。また、TNFから派生した業態で“旅”をテーマにした「グローブウォーカー」も5%以上の増収を達成した。そのほか、「スノーピーク」が新規顧客を順調に取り込んでいる。

今秋をめどに、20-25店規模の改装を計画している。各フロアのジェンダーレス化――メンズ・レディスを一緒に取り込んでいく売り場構成を進めるほか、4階フロアの強化などが主な目的になる。ブランドの休止などの影響でテナントが決まっていない区画も数カ所あるが、今秋の改装へ向けて、売り場のブラッシュアップに力を入れる。

(樋口尚平)

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