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財務分析レポート
Burberry Group 2017年3月期 第2四半期(上期)連結決算
増収するも、経費増が響き減益に

update: 2016/11/14

Burberry Group、2017年3月期 第2四半期財務諸表(表1)

Burberry Group、2017年3月期
第2四半期財務諸表(表1)

英国のアパレルブランド「バーバリー」を展開するBurberry Group(バーバリーグループ)の2017年3月期第2四半期(上期)の連結決算は、連結売上高が11億5,800万ポンド(約1,505億4,000万円、1ポンド=130円で換算)、4.9%増、営業利益が1億200万ポンド(約132億6,000万円、同)、29.2%減だった。税引前利益も営業利益と同額。四半期純利益は7,200万ポンド(約93億6,000万円、同)、39.5%減だった。

卸ビジネスおよびライセンスビジネスが減収

主力のRetail(直営店)ビジネスは8億5,900万ポンド(約1,116億7,000万円、同)、11.1%増と健闘したが、Wholesale(ホールセール=卸)およびLicensing(ライセンス)ビジネスが減少した(表2参照)。ライセンスビジネスでは、日本の三陽商会との契約解除による減収分、1,100万ポンド(約14億3,000万円、同)の減収が影響した。

主力のRetailビジネスでは、Asia Pacific(アジア・太平洋)地域が1ケタ台前半の増収だった。中でも、China本土が堅調だった。なお、公表された決算短信の中に、日本市場に関する記述はない。特筆すべき動きがなかったものと推測できる。EMEIA(Europe,The Middle East and Africa=欧州、中東およびアフリカ)は、英国を訪れる上顧客の買上げが改善したが、欧州大陸(Continental Europe)は伸び悩んだ。Americas(米州)は低調な推移だった。

Burberry Group、2017年3月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

Burberry Group、2017年3月期
第2四半期 部門別売上高(表2)

品目別では、主力のAccessories(アクセサリー)が健闘したほか、Mens(メンズ)も高い伸び率だった。Womens(レディス)は堅調な推移、Beauty(美容)関連が苦戦した。

期末の店舗数は、直営が211店(出7、退11)、Concessions(小売店売り場への出店=いわゆるコンセ)が205店(出4、退13)、アウトレットが60店(出2)、フランチャイズが49店(退13)、計476店(出13、退24)。地域別では、Asia Pacificが216店で最も多い。以下、EMEIAが155店、Americasが105店と続く。

財務面では、売上高総利益率(粗利率)の減少、販管費率の増加による影響で減益になった。商品回転率は0.1ポイント減の1.4回転。資本回転率は前年同期比並みだった。流動性比率は改善傾向が見られる。手元流動性資金が3.3カ月分あり、手持ち金は潤沢である。                                   

(樋口尚平)

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